「やる気」を「マネジメント」しているか?
経営は、人が、人のためにやっている、人の活動。
だから人の「やる気」は重大な意味を持っている。
特に、小さな会社では、
メンバーの一人ひとりの「やる気」が大きく影響し合う。
だから「やる気」になってもらうために、
コミュニケーションを増やすという経営者は多い。
「もっとがんばれ!」「ダメじゃないか!」と繰り返し言うことで、
メンバーの「やる気」に火をつけようとする。
確かに、それも大切な方法の一つだ。
しかし、そのやり方では、内発的な「やる気」は生み出せない。
また、経営者自身の「やる気」の波によって、
チーム全体の「やる気」の波が決まってしまう。
それでは、いつまで経っても、
チームとしての「やる気」は安定しない。
人の「やる気」には波がある。
だからこそ、まず「やる気をマネジメントする」という発想を持とう。
メンバーの「やる気」を下支えする最も効果が高いサポートの一つは、
「喜びの声」を集めるという仕組みにある。
人がやる気になるのは、人に喜ばれた時。
人に喜ばれた時、人は最も嬉しいし、もっと喜ばれたいと願う。
「ありがとう」「助かったよ」と言ってもらうと元気が出る。
誰かの役に立っている。
社会から必要とされている。
それを知れたら、
自分たちの仕事を肯定できる。
それが、やる気につながる。
だから、お客さんや関わる人に喜んでもらったという声を聞くことは、
「やる気」の下支えになってくれる。
お客さんの「喜びの声」は「心の栄養」であり、
「やる気」の【源泉】だ。
「喜びの声」を積極的に集める努力をしているか?
「喜びの声」をメンバー全員にシェアする努力をしているか?
それが仕組みになっているか?
なければ、早急に準備しよう。
メンバーの「やる気」が枯渇してしまう前に。
― 浜口隆則・著『社長の仕事』より抜粋
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