『ゴールからの逆算思考』 〜年初に大晦日の日記を書こう!〜 |
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投稿日: 2013/08/29 | カテゴリー: 人間力・思考力 |
ゴールからの逆算思考
「ゴールからの逆算思考」とは、
最初に目標(ゴール)を具体的にイメージして、
そこから現在へ遡って、
その目標に到達するための手段、方法、スケジュールを考える
という思考方法です。
ちなみに、反対の考え方に「現在からの積み上げ思考」があります。
ゴールを明確に描くこと無く、
進めながら実際に積み上げた実績が
最終的な成果になるという考え方です。
ただ、この手法は、無計画で出たとこ勝負の考え方とも言えます。
積み上げ思考は、現状から出発して
今の出来る範囲内で物事を考えるので、
そこには、改善、工夫、創造という考え方が生まれません。
一方、逆算思考は、理想、願望から出発し、
それを実現するためには、
どのようにすれば良いかを考え行動に移すので
問題解決型思考でもあります。
想定範囲が広がれば広がるほど明確な課題が見つかり、
それを逆算思考で解決していけるようになります。
逆算思考のメリット
もし、あみだくじで100%当選する方法があるとすれば、
それは「当選から遡り、スタート地点まで逆行する」という方法です。
そうすれば、どのくじが当りかは誰にでも分ります。
もちろん、その方法はルール違反ではありますが…。
つまりは、ゴールから現時点や現在地を振り返ることで、
最短ルートが見つけられると言うことです。
逆算思考は、これと同様に、明確なゴールがイメージ出来れば、
今何をすべきかが明確に分るようになります。
あとは逆算的にやるべき事項をリスト化して、
スケジュールを組み立てるだけです。
正月明けに、その年の大晦日の日記を書く
十数年前の正月明けの年初会議で、
浜口社長がその年の12月31日の自身の日記を
チームメンバーに発表したことがありました。
1年後の大晦日に元日に立てた目標が、
全て達成出来ていることをイメージした文章でした。
各事業部や新規プロジェクトが、
1年間目指したゴールに対して、
どのようなスケジュールで、どのようにプロセスを踏み、
誰がどのぐらいの成果を生み出せたかを具体的に表して、
今年は素晴らしく充実した1年間だったと日記に書き留めてありました。
未来日記を年初に書き留めておくことも
逆算思考の実践方法のひとつです。
ちなみに、その年のチーム成果は、
殆ど日記の内容通りに実現することが出来ました!
「行動」に繋がる、逆算思考の導入を
逆算思考は、プロセスよりも成果重視の思考法なので、
どうなりたいか、どうありたいか、自身の願望を明確にすればするほど、
目標達成のための手段、方法、スケジュールが
自ずとして組立てられるようになります。
逆に言えば、ゴールが不明瞭であれば、逆算思考も停止します。
積み上げ思考は、相手のことよりも現在の自分を中心に考える、
自分都合の供給者論理とも言われています。
一方、逆算思考は、ゴールから逆算して具体的なプロセスをスケジュール化して、
今出来ること、今やるべきことが明確に出来るので、
机上の空論で終わること無く、行動が伴うことが実利でもあります。
そして、着実にゴールに近づける構造が
モチベーション向上にも繋がるのです。
仕事は、積み上げ思考より
ゴールからの逆算思考を取り入れられることをお勧めします。
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阪東 浩二(Koji Bando)について
株式会社ビジネスバンクグループ専務取締役。3千社以上の起業相談を受けてきた実績から「起業支援の専門家」と呼ばれる。複数の会社の社外取締役、監査役も務める。実体験から生み出された、営業ノウハウと経営スタイルが起業コンサルタントとして支持されている。