『仕事の優先順位』〜1分即実行ルール〜【後編】 | |
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投稿日: 2013/09/10 | カテゴリー: 人間力・思考力 |
仕事の6つの分類
前回は仕事を次の6つの分類に分けて
どの仕事が重要かということをお伝えしました。
- ① その場で出来る仕事
- ② 持ち越す仕事
- ③ 定期的な仕事
- ④ ある期間での仕事
- ⑤ 新たにチャレンジする仕事
- ⑥ 雑務業務
今回は私が実践している
「1分間即実行ルール」についてお伝えします。
「迷わず実行」すべき仕事とは?
そもそも仕事に優先順位をつけること自体が失礼な話ですが、
先の6つの分類の中で重要性の高いものは、④⑤となります。
私は、重要な仕事に時間を費やすためにも
『1分即実行ルール』を取り入れています。
これは1分以内に出来る作業(①⑥)は、
迷わず即実行するというルールです。
1分で出来ることは案外多くあります。
メールの返信、1本の電話、データ入力、押印、資料や伝票の整理、
そして、チームへの報告・連絡・相談も1分で出来るものは即実行します。
仮に10分あれば、10項目以上のタスクを実行することが出来ます。
特に経営者は、細かな雑用が多くありますので、
それらを全て後回しにしていると、
それが原因で新たなタスクが増殖してきます。
リーダーであればなおさら、
その場で判断が出来る仕事や即出来るタスクを次々に進めることで、
周りの仕事効率も促進させることができます。
結果的に1分即実行ルールが何倍もの波及効果を発揮してくれます。
「TODOリスト」と「1分間即実行ルール」
仕事は、スピードとタイミングが重要です。
いくら良い仕事をしていてもタイミングを逃し、
遅れてしまえば、そのパフォーマンスは無意味になります。
また、その失敗の遅れを取り戻すために余計な時間や
新たな作業を増やし悪循環になりがちです。
1分ルールが適応出来ない事項(②③)は、
TODOリストに記載し、仕事を細分化して1分ルールを適応していきます。
一番いけないケースは、簡単なタスクだからこそ
メモもせずに後でやろうとして、結局忘れてしまうことです。
実際、TODOリストに追記している時間があれば、
即やり切れることが多くあるのも事実なのですが。
重要事項を逆算思考でスケジュールに落とし込む時間は
”最優先事項”として取り掛かります。
また、1分即実行ルールを継続的に実行していると
二次災害としての緊急事項が軽減されます。
結果、時間をじっくりかけるべき重要な仕事に集中することが出来るのです。
「緊急」と「重要」の違い
実は、本当に重要な仕事(⑤)の殆どは締め切りが無いので、
緊急事項として扱っていません。
だからこそ重要な仕事にこそ短時間のデッドラインを設定して緊急性と重要性を高め、
最優先事項に出来るかどうかで本質的な仕事の成果が決まるのです。
「緊急」と言われているものは、
対応するために他のことを中断しなければならないものであり、
「自分でこれをやろう」と選択しているわけではありません。
これが「緊急」と「重要」の一番大きな違いだと思います。
重要な仕事よりも緊急なタスクの方に時間が掛かり、
それが私たちのやるべき本来の重要な仕事をかき回している要因です。
「緊急」に対応しなければならない事務作業のほとんどは、
「重要」な仕事にあまり関係がありません。
経営者として本当に重要な仕事をするために、
一人で思考する時間を設けていますか?
その為の早出や残業をしていますか?
他の事を中断しなければならない「緊急」を
自身が選択できる「重要」な仕事へ転換するためにも
『1分即実行ルール』を、ぜひ、活用してみて下さい。
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阪東 浩二(Koji Bando)について
株式会社ビジネスバンクグループ専務取締役。3千社以上の起業相談を受けてきた実績から「起業支援の専門家」と呼ばれる。複数の会社の社外取締役、監査役も務める。実体験から生み出された、営業ノウハウと経営スタイルが起業コンサルタントとして支持されている。