the Entrepreneurライターが選ぶ成長企業50選Part47
株式会社グリッドフレーム
the Entrepreneurライターが選ぶ成長企業50選Part47
株式会社グリッドフレーム
少年時代は柔道を修業し、小6・中2のとき、全国大会団体戦で優勝。
京都大学および同大学院で土木工学を専攻。
在学中から、アフリカや南米など発展途上国を中心に27か国を巡る。
ゼネコンに就職後、ニューヨーク州立大学大学院へ留学。建築学を専攻。
同大学院のユニバーサルデザインホテルコンペ最優秀賞、年間最高プロジェクト賞受賞。
不景気の中、ゼネコンが会社更生法を申請後、希望退職者を募った際に退社し、1998年6月に株式会社グリッドフレームを設立。
何を売るのか決まっていないところから始め、オリジナルのデザイン手法と工場でのアート的な制作力を生かして、だんだん店舗やオフィスの空間をつくる仕事を得るようになる。
18年目の現在までに、400件以上のプロジェクトに携わる。
【会社詳細】
株式会社グリッドフレーム:http://www.gridframe.co.jp
人それぞれでぶつかる壁があって、それを超えるための手段として起業とか独立があったりすると思うんですね。
私は学生時代にとにかく旅がしたいと思って、各国を旅したのですが、そういう自分を突き動かすものに従って動くのがいいのではないでしょうか。
他の国でも言えることかもしれませんが、日本では勉強することや働くことが偉いという風潮があります。
しかし、その風潮に合わせて勉強したり働いたりというのは、流れに合わせてしまうという点でやめたほうがいいと思います。
あと、未来を描くことは重要ですが、その一方で、ほとんどの場合、ものごとが描いた通りに進むことはないと思っています。
だから、その場で対処していく自由な姿勢の方がより大切だと思います。
学生の時に「極北の大河ユーコン」というテレビ番組を見て、私もアラスカのユーコン河でオーロラを見たいと思い、いても立ってもいられず1ヵ月後には旅立ちました。
漠然とユーコン河のほとりの小さな村へ行きたい、という思いで旅立ったのですが、途中の町で偶然に話しかけたインディアンの中年女性が「そんな村に住んでいるから」と頭に描いていた通りの村へ連れて行ってくれました。
そこで丸太小屋を貸してくれ、1か月ほど滞在しました。
テレビよりも凄いオーロラを毎日のように見ることができたんです。
ある日、その女性の息子さんが1本のVHSを見せてくれました。
そのタイトルが、なんと「極北の大河ユーコン」だったんです。
改めて番組を見ると、出会った女性も、その家族たちも番組に出てきた人たちだったのです。
期せずしてテレビのロケ班が泊めてもらった小屋にたどり着いたのでした。
純粋に何かを求めて動く時には世界が動くことがあると感じた体験だったので、純粋な思いを伴って動くというのが私の行動基軸になっていると思います。
どうすれば、モノづくりで生きることが成立するかを考えることが好きですね。
ビジネス風に言えば、皆がWin-Winの関係をつくれるような仕組みをつくるのが好きです。
私は自分がクリエイティブでいられることに幸せを感じるのですが、そういう風に皆さんが幸せでいれる様な仕組みをつくりたいという思いで動いています。
両方ですね。
「冷静と情熱のあいだ」という映画があったと思うのですが、そんな感じです。
今はまだIPOを解決策とする壁に当たってないので考えていません。
IPOをすると今より複雑なことを考える必要性が出てきます。
私はものごとをシンプルに考えたいのでIPOは現時点で考えていません。
こちらもまだ壁に当たっていません。
建築の設計だけなら海外でもすぐに出来ますが、つくり手も連れていくとなると相応の工場や設備に時間と手間がかかります。
逆の視点から見れば、環境が整えば海外でも展開していけると考えています。
面白い仕事で、期待して下さる背景があればどこでも行きたいとは思っています。
基本的には休みの日という感覚を持っていないのですが、 小さい子供がいるので、預かってくれるところがないから休まざるを得ないというのが近いですかね。
休日は子供と遊んだりして過ごしています。
クライアントさんの中で「この人すごいな」と思う方はたくさんいらっしゃるので、その繋がりの中で学ばせてもらうことが多いように思います。
自分の周りにタイプが異なる人がいて、その違いが新しいアイディアを生み出すきっかけになっています。
本来的な幸福というものを追求し、それが根底にあることで、メンバーが衝突するのではなく相乗効果を生むようなビジネスモデルを成立させたいと考えています。
私は個人の判断が大切だと考えます。なのでそれぞれの判断を活かしていきたいと思います。
わかりやすく言うと、話し合って妥協を探るのではなく、それぞれの違うアイディアをそのまま共存させるという感覚です。
「あなたはどうなの?」という問いに答えられる軸を、一人ひとりが持つことが1番大切だと考えています。
本を読むことが大切だと思っています。
本質的なことは、ネットで検索できません。
できたとしても、十分な答えは得られないでしょう。
私は、森敦の「意味の変容」を何か問題ににぶつかる度に読んでいます。
本を読む度に違う景色が見える。
そんな自分にとっての「良書」を探してみるのもいいのではないでしょうか。