つくる人を増やす
面白法人カヤック / 柳澤大輔
【Twitter:@yanasawa】
今回インタビューさせて頂いた方は、面白法人カヤックの柳澤大輔さんです!
柳澤さんは慶應義塾大学環境情報学部を卒業後、ソニー・ミュージックエンタテインメントに入社。合資会社カヤックを学生時代の友人と共に設立し、24歳で代表取締役に就任。2005年に株式会社に組織変更。売上、組織規模ともに年々成長を続けています。
「鎌倉に本社を置く」「サイコロを振って給料を決める」などのユニークな社内制度や、毎年100以上の新サービスを世に送り出すクリエイティブな組織づくりで、若手経営者として注目を集めています。
インターネット系のサービス全般です。Webサービス制作やスマートフォンなどのアプリ制作、ソーシャルゲームなどです。 事業部ごとに分かれて、色々とやっています。社員の9割がwebのクリエイターで、その内エンジニアが6割を占めます。
極めて普通の大学生でしたね。(笑)
高校生の頃から、「会社を作ろう」とは思っていました。しかし当時は、今のようなベンチャー経営者のイベントや、学生のビジコン等はなかったので、起業の準備をしていたわけでもないですし、本当に特に何もやっていませんでした。普通に勉強して、サークルやって、飲み会にも行ってよく遊んでいました。
はい、大学を卒業した後、ソニー・ミュージックエンタテインメントに就職し、そこで2年働いてから起業しています。
元々、大学でインターネットの研究をしていたということもあって、元から自分の興味のある分野だったんです。 あとは、やはり資本金が比較的少なくても事業が行えるという点からです。戦略的に考えてこのインターネットの領域に決めた、という訳ではなく、自然とそこになったという感じですね。
実を言うと、最初の数年は会社を大きくする予定はありませんでした。
大学時代の友人と起業し、その友人二人とやることが決まってから、事業を何にするか決めたぐらいなので、事業戦略というものもなく、最初のころは苦労しました。
しかし、Webの受託制作をしながら1年ほど経つと、段々と手応えを感じ始め、制作の事業が軌道に乗ってきました。そして、ちょうど1年目にはじめの自社サービスもリリースしました。設立1年目から、自社サービスと共に他社からの受託もやりながらというスタイルをずっと貫いています。
自分たちの中では、あまり区別はつけていません。つくりたいものつくってそれを受託側に提案することもありますし、自分たちのものとして出すこともあります。 カヤックには「こういうものが必要そうだな」というニーズから作るというよりは、自分たちが「つくりたい」からつくるという人達が集まっています。 そこで作られたアウトプットは、他社に売却されるという場合もありますし、キャンペーンに提案という着地もありますし、自社のサービスになることもある。そのつくるスタイルというのは設立当時から変わっていないと思います。
基本的にはそうですね。まずはつくりたいからつくるという出発点をしっかりと固めることです。
その後は、ユーザーに支持されなければ消えていきますし、支持されたとしても、どうしていくかというのはユーザーとの対話の中で決めていきます。最初の出発点は、「こんなものつくったんだけど、どう?」といったところからスタートして、ユーザーと対話していって変わって行くということですね。それは、最初からユーザーのニーズを探ってからつくるというスタイルではありません。それがカヤックのサービスの大半のつくり方だと思います。