the Entrepreneurライターが選ぶ成長企業50選Part43
株式会社Craft Design Technology
the Entrepreneurライターが選ぶ成長企業50選Part43
株式会社Craft Design Technology
<<経歴>>
アドバタイジングオーケストラ代表
ファッションとデザインの領域の中で、個のブランドから業態、商業施設、大型テーマパークや街作り、 またTVCFや広告など幅広く多くのディレクションを行う。
その手腕はファッション業界やプロダクトデザイン業界だけに留まらず、日本を代表する『Creative Director』として、その動向に国内外から注目されている。2005年にCDTを設立。
《企業情報》
Craft Design Technology
起業は本人がしたいと思ったときに、挑戦すればいいと思います。
ただ、失敗したらすべてが自分の責任であるという覚悟を持つことが条件です。
私は、京都の古物商で働いていたこともあり、それがきっかけでデザインに関する仕事をはじめました。
社会人になってしまうと、なかなか自由な時間を作ることが来ません。
学生は、まとまった時間を取れるので、それを活用してサークルでも、留学でも、インターンでもなんでもいいので本気で挑戦してみることが大事だと思います。
まず行動をして、そこから試行錯誤をしていくタイプでした。
学生であるならば、まず色々と行動してみることで、新しい視点を手に入れることが重要だと思います。動かずして、自分の見える世界を変えることはできません。
とにかく行動し経験をしてから、思考していけばいいと思います。
クリエイティブを営みとしているので、営業をして何かを得てくるというよりも、開発をしていくことに重きを置いています。営業か開発かと言われた時に、私は開発をしていてストレスを感じないということが一つの判断材料になっていると思います。
作品をつくるときは時間を忘れてのめり込みますね。
敢えて情熱的に振る舞うことはしますが、経営者として冷静に判断をしていかなければなりません。
自分の夢を実現させるためには、笑うことも泣くことも良いことだと思っています。
仕事のためなら、頭を下げることも、泥水をすすることだってためらいません。
お金を稼ぐことのみ目的としてビジネスをしているのではなく、日本の「ものづくりの良さ」を広めていきたいと考えています。
大量生産、大量消費とは違ったところで、勝負したいという気持ちがあります。
現代は、大量消費という文化が馴染んでいますが、多くのモノを消費することで幸せを感じるようになるではなく、より良いモノを長く使うことによって、幸せを感じるような世の中にしたいと考えています。
現時点で諸外国に16カ国ほど事業を展開しています。
ただ、これからは、取扱い店舗数を増やすことよりも、コト・モノの感度の高さを求めている人たちが集まっているところにフォーカスしていきたいと考えています。
土日など、休日を決めて仕事をしているというより、年間を通して仕事を振り分け、全体量を80%程度のスケジュールで管理しています。というのも、20%の余白を残すことで、より仕事の精度を高める、そして突発的に起こる事態に対処するための時間を確保するよう努めています。
そんな中で少し時間を見つければその時を利用して旅をしています。パリに旅行に行った時に、綺麗な絵柄のマンホールを見つけたんです。日本に帰国して改めてマンホールを見てみるとそこにも絵柄が入っていることに初めて気づきました。海外へ行ってはじめて気づくこと。そして、日本に帰ってきて改めて気づくことがあります。
自分の心をフラットにするために、よく旅をしていますね。
著名な方々を経営者として見習う、経験を学ぶところはありますが、一緒に仕事をしたことがないので判断ができません。
相手をよく知らずして安易に尊敬していると口にできないためです。
共同事業主にはじまり、スタッフ全員がパートナーです。
仕事の面で彼らに助けられている部分が多くあります。
自分の直感を信じる勇気を持つこと。
直感を信じて突き詰めていかないと、誰かのための自分になってしまいます。
とくに経営は正解がありません。己の直感を信じて判断していくことが大切です。
起業するタイミングはいつでも良いと思います
ただ、社員を雇うのであれば、ひとの人生を背負って仕事をしていくことになります。
「若い頃は、失敗しても取り戻せる」とよく言われますが、生半可な気持ちでは事は成せません。「挑戦は一度きりである。」と言い切るくらいの覚悟をもって起業を志せば、自然と必要な力が身についていきます。
すべての責任を負い、どんな未来も受け入れるという覚悟をした上で、起業する意思を持ってください。