1日たったの70円!傘を買うよりも圧倒的に安く、お財布にも地球にもエコな傘シェアリングサービス「アイカサ」
株式会社 Nature Innovation Group 代表取締役 丸川 照司
最初は渋谷にある店舗を1店舗1店舗全て訪問や電話して傘をおいて欲しいと尋ねました。300店舗以上あり、1日10店舗くらい毎日営業していました。結構泥臭く、そもそもシェアって何?って所からのスタートだったので、時間と思いをかけられるだけかけました。そのように活動していく中で応援してくれる方が増えていき、たまに紹介していただけるようにもなったりしました。また大きな企業さんへのアプローチはひたすら接点を探し、イベントに出る情報があれば積極的に参加し、挨拶し、会う約束をお願いしました。
本当に泥臭くまずは手足を動かし続けて、次第に紹介の数も提案の質も上がっていき、JR東日本のグループ会社との資本業務提携にも繋がりました。
ここは本当に量をこなしましたね。みなさんと交換した名刺が社内に何百枚、もしかしたら何千枚とあると思います。
私たちは、本気で傘の時代を変えようとしています。傘はシェアした方が便利で、環境的にもより持続性があります。そのために最近アイカサの新しいプロダクトをリリースし、傘の骨一本から修理できる半永久的に傘を捨てなくていい仕組みを作り上げました。傘自体が破れても布部分を交換することもできますし、そもそもビニール傘よりとても丈夫で高性能に作っています。そうすることにより傘の無駄な生産量も、廃棄量も減らせる。本来あるべき社会のあり方に限りなく近づけられるのです。
東京では一度雨が降ると約10〜15万本近くの傘が売れるとの試算があり、コンビニでも常に傘の在庫が切れないように数多く準備されています。アイカサは、新しく「傘を共有する」そして「傘を使い捨てない」という文化を作りたいです。
まだ使える傘がゴミになるのはもったいないし、エコじゃない。この問題を僕らのビジネスで解決したいです。当たり前のようにアイカサがいろんな駅やビルやマンションの出入り口にあって、『午後から雨』という予報が出ていても安心して手ぶらで出かけられる。アイカサをそんな社会インフラにすることが目標です。
そしていつか、令和の子供達が大きくなって「昔って、雨が降ったらみんなビニール傘を買っていたらしいよ。」という雑談が聞こえたらとても嬉しいです。
その後はもっと事業を大きくし、アイカサだけでなく社会の中にある色々な理想と現実のギャップをどんどん埋めていきたいですね。
アイカサで一緒に働いている志の高いメンバー達を見ていると、この会社なら社会のギャップを埋めることはなんでもできるという自信が湧いてきます。
起業は大変ですがとてもやりがいがあり楽しいです。私はメールの書き方も名刺交換の仕方もよく知らないまま走り出しました。その分遠回りもしましたし、恥ずかしい思いもたくさんしてきました。
たくさんの失敗を繰り返し、それでもいきたい方向に進み続けることが結果として速く目的に向かえると思っています。
できないことはないと常に思いながら一緒に突き進んでいきましょう!
本記事の作成者:下境田 直也