「自分が夢をイメージしている限り、必ず変化は起きていく」
株式会社HOHOKOスタイル代 / 浅見帆帆子
全ての事象は連動しています。一見ビジネスに関係無いトラブルでも(例えば家庭に問題が起きたり、身内が病気になったり)、自分に必要な何かを伝えてくれています。夢が実現するのは、その人がそれを実現させるのにふさわしい状態になっている、ということなんです。それに必要なのは能力や環境などだけではなく、「ふさわしい心」も必要なんです。トラブルや一見悪いことは、自分の心を成長させてくれるもので、後になってから、実はそれこそ自分の夢実現に必要なことだった、と後からわかります。
ですから、トラブルが起こったときこそ、その物事の見方を変えて、こういう時こそ、一番はじめに感じたワクワクする気持ちを信じ続けるのです……これが「努力」なんです。「努力」というのは「やりたくない、辛いことを我慢し続けること」ではないんですね。「努力」という言葉からくる昔の定義は、もう変えたほうがいいと思います。
「努力」とは自分の本当の気持ちを信じ続けること。ワクワクしたり、良い感じがするという「直感」に従って、進む方向、人やタイミング、手段を選択してください。
一般に成功者と言われる偉大な経営者たちも、本音でワクワクすることを夢にしています。そしてそれが自然と経営方針や経営理念になっているのです。もちろん言葉を変えてはいますけどね。
また、目標へ向かうプロセスでも直感に従っています。直感というのは、言葉を変えると「自分の本音の感覚」のことです。例えば会議で何かを決定する時も、様々なデータやまわりの意見を取り入れた上で、最終的には「いい感じがする方」を選んでいるのです。
成功者ほど、自分の本音の感覚に正直です。
だって、無条件で「いい気がする、ワクワクする」ってすごいことですよね?理由はないのに、根拠はないのに、なぜかそう感じるということに意味のないはずがない、と人生の先輩たちはわかっている、だから自分の本音(=直感)を無視しないんです。
逆も同じですよね。「何だか違う気がする」と思ったときには、たとえまわりが勧めていても、世間の常識から考えると違うことでも、その自分の感覚に正直になることです。
私も自分の生活のなかで何度も経験しています。例えば仕事の依頼を受けるとき、どんなに良い企業からのどんなに良い条件のものでも、「なんか違う感じがする」という時があります。でも、「やったほうが得かもしれない」なんて頭で考えた理由でやってみる……すると、途中で一時停止になったり、気持ちが盛り上がらないまま終わってしまったりするなど、結局はじめの感覚の通りになるんです。
そういうのを繰り返すと、自分の本音で思っていることは、そこに根拠がなくても、自分に必要な情報なんだなとわかるようになってきました。
夢の目的は、それを達成することじゃなくて、向かっていく過程でいろんな人に出会ったり、いろんな経験をすることで「精神的に進化していくこと」なんです。たとえばトラブルが起こったときには、物事の見方を変えることを学んだり、どんなことにも自分に必要なメッセージが隠されている、ということを知ったりするんです。
でも、同じことを日常生活で感じられている人もいますよね。
だから、今の毎日に幸せを感じていれば、別に夢なんかなくたっていいんです。今の私が考える「人がこの世に生まれてきた意味」は、「人生って素晴らしいなあ、面白いなあ」ということを感じるため、だと思うんです。
だから、夢があろうとなかろうと、日々のワクワクすることを選んで進んで行けばいいんです。
いきなり大きなことで実践しようとしているからだと思います。自分の本音で感じることを選ぶには、日常生活からその癖をつけておく必要があるんです。
だいたい、夢とか「ワクワク」という話をすると、いきなり「脱サラする」とか「起業する」とか、話が飛躍する人がいますけれど(笑)、まず、「夢を実現=脱サラ」とは限りません。先ほども言ったように、あなたが夢をイメージしながら進みはじめると、今の環境の目の前の仕事が思いがけない展開をしていくことがたくさんあるんです。その過程で、いつも自分の本音が「良い気がする(ワクワクする)」と思うほうを選んでいく、ということです。
起業したい場合もそうです。たとえば、起業に必要な知識を身につけようとする場合、学校へ行く、経営者(人)の話を聞く、本で知る、どこかで修行する、などいろいろな方法がありますよね。その中で、あなたが一番「これがいい!」と感じる方法、心が反応する方向から入っていくことです。
どんな道でも、その人の心がワクワクする方法であれば、それがその人にとっての正解なんです。
だから、「ワクワクすることを選択する」というのは、日常生活から始まっているんです。その延長線上に夢の実現があるんです。