「Where there’s a will,there’s a way. 〜意志あるところに道は拓ける〜」
OMOYA Inc.代表取締役社長 / 猪熊 真理子
私は大学生の時から、女性が自由に豊かに生きていける社会をと思っていたのですが、それを仕組みにしていく方法が分からなかったんです。そこで1つ目に、どういう人が、何に価値を置き社会や経済は回っていて、どうやって自分がいなくなっても残るような仕組みを創れるかということを学びたいと思っていました。
2つ目が、私は将来母親になりたいと思っていたので、どういう母親になりたいかなと考えたら、人間として成長できることが必要だな、と考えていました。子どもはよくお母さんのことを見ているので、自分が母親として話す言葉、見せる表情、接し方を純粋に吸収していきます。その時に、母親として子どもに良いものを与えてあげるには自分が人として成長することが必要だな、と。だからビジネスマンとしてだけでなく、一人の人間として成長させてくれる会社に入りたいと考えていました。
3つ目が、女性が自由に豊かに生きていける社会を実現するために、仕事の中で学んだ知識やスキルを将来的に社会に還元できるような働き方ができる会社を探していました。
私がリクルートで学ばせて頂いたと思うことの一つは、自分たちが考えた戦略で、人が動く経験をさせて頂いたことです。もちろん、ノウハウや知識を得る事は大切なのですが、マーケットにいる人を想いを持って動かすという事を実際に体感として学ばせて頂いた事が大きいと思います。失敗したり悩んだりすることもたくさんありましたが、様々な戦略を練り、実際にマーケットに投げかけてみることで、本当にアクションしてくれる人たちがいて、その人たちの生活が変わっていくような機会を提供できることは大きなやりがいでした。それが自信に繋がりましたし、起業や今にも活きたのかなと思います。
もし、やりたいことが見つからない、何がしたいか分からないという悩みがある方がいたら、みなさんが日々感じる心の中の“want(したい)”を尊重してほしいと思っています。今日どんな服を着るのか、何を食べるのかということは、何気ないことのようで、実は小さいwant(自分のしたい)を選びとっているんですよ。みなさんが、心から本当にしたいことを意識して、次に大きくしていくことで、やりたいことがきっと見つかると思います。
そして、たくさんの人に会うこと。尊敬する人や自分の好きな人たちに会うことはもちろん、そうでない人や、ちょっと気が合わない人に合うことも大事で、多様な人を知ることで、自分の軸が見つかると思います。 また、時間があるうちに、いろんな国に行ってみるのもいいと思います。世界にはいろんな人がいて、自分の幸せと誰かの幸せは異なっていることが判り、多様な価値観を知ることができると思います。実はそれが第一歩になって、自分にとっての幸せは何かを考える機会になったり、自分の軸を見つけるヒントになることもあると思います。そういう多様な経験が自分を創ってくれると思いますよ。
長い目でみたら、40歳とか50歳くらいになったら、女性の学校を創りたいと思っています。私が、この世から居なくなっても、女性が豊かで自由に生きていける社会のために還元できる仕組みを残したいんですよね。学校のような場所を残すことで、想いは残っていくし、そんな想い持った女性が集まってくれたらとても幸せですね。
近い将来としては、いろんなところでいろんな女性を勇気づけられる存在でありたいと思っています。よく女子大生や社会人女性に会って、就職相談や人生相談を受けるんです。話したあとは、晴れた顔で帰っていくというか、すっきりしているんですよ。そんな姿を見ることが、すごく好きで。私が話せることのすべてが、タメになることばかりではないんですが、その人にとって役に立てることが少しでもあるのなら、一緒に成長できたら嬉しいと思っています。常に女性たちを勇気づけられる存在でありたいですね。
今、悩みや不安がもしあるのなら、自分と向き合う時間を大切にして欲しいと思っています。自分が何者なのか、何がしたいのか、何が欲しいのか。そして、それらが誰の役に立って、社会にどう貢献できるのかを考えてみることはとても大切なことなんですよね。私も時々悩む事があります。自分で考えて答えがでなくても、その考えをたくさんの人に聞いてもらうことで、いかに、周りの人に助けてもらっているかを実感することも出来ると思います。
時々、学生の中で自分一人で何でもできる、生きていけると思っているように感じる人にお会いすることがあるのですが、決してそうではありません。今の自分がいるのは周りの人達のお陰だと思います。そうした事に心の底から気付き、感謝できるようになった時に、人は本当の意味で成長するのだと思います。
Wワークという形でお話すると、一度、企業に入ってみることはいいと思いますよ。やはり、ビジネスがどう回っているのかが分かるんです。起業をするとなると、まずは何から始めよう…となりますよね。会社に入ると、会社が動く仕組みやそこにいる人たちを自分の目で見られるので、どんどんインプットして真似をしていけばいいと思います。どういう仕組みでお金が回っていて、どんなシステムがあって、どのように人が動いているのか。手探りで暗中模索するより、学ぶ方が圧倒的に早いでしょう。 近道はないから、自分で吸収して試してみるのもいいと思います。
ただ、明確にやりたいことが決まっていて、どうしても今のタイミングで走り出したいのであれば、必ずしも企業に入る必要はないとも思います。すぐに起業や事業を起こしてもいいと思います。いつやるかというタイミングも大切だと思いますよ。応援しています!
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