周りのニーズを答えていたらいつの間にかビジネスに・・・
sen-se / 豊川月乃
そうね〜。今はすっごくポジティブだけどこの意識になるまでは時間がかかったよぉ。
sen-se始めて3年が経った頃に「全部やめてやるー!」ってなったことがありました。当時は代表なんだから休んじゃ駄目なんだっていう強い固定観念があったの。ある程度クラスができて、生徒さんも増えてくると全部のレッスンを私が見ていたので休みが全くなくて大好きな旅行にもいけないしで、すっごくストレスが溜ってしまったの。溜まりに溜って「全部やめてやる」ってなりました(笑)
冷静になって生徒さんのことを考えたら、辞められないなと思いました。
せっかく「綺麗になりたい」や「変わりたい」と思ってうちのスクールを選んで通ってくれているのに、スクール自体が潰れてしまうのは生徒さんの希望や夢を潰してしまう事と同じだと思ったからです。「スクールを継続させることが一番大切」だと思ったんです。だけど、その当時は私なしでは回らない組織でした。それでは駄目だと思い、改善しました。ありがたいことに、今はきちんとフランチャイズ化して私がいなくても組織は回るようになったので、旅行にも行かせて頂いているし、他のお仕事も楽しくできています。
そうですね。私もそれが一番苦労しました。
そもそも自分がモデルをやっていて楽だと思ったのは、「自分1人が頑張ればよかったから」という面もありました。私は今まで後輩の面倒を見るような経験をする機会がなかったので、人を育てるということが非常に苦手でした。
私のスタッフとの関係はとてもフラットです。何か厳しく指示するというよりも私自身のあり方を伝えています。私が何が好きで何を面白いと感じ、どんな気持ちで仕事をしているかというのを、間近で見てもらって感じてもらうことが大切だと思っています。だからうちのスタッフは何の拘束もなく自由です。やめたくなったらいつでもやめてもらっていいし、一緒にいたいだけいてねっという感じですね。だからといって放任ではなく、相談されたら答えるし見ていて困ってそうだったらアドバイスします。
だから雇っているというよりも、上下関係はあまりなく、同じ目線に立ってお仕事をしています。講師を選ぶ際にも、一緒に仕事をしたいかしたくないかで選んでいて、うちのスクールの9割の講師が生徒出身です。
ありがとうございます。
でも、どの分野の仕事においても当事者の人間的魅力があるかどうかはとても重要だと思います。どの企業の社長さんも自分自身が商品だと思います。魅力的な社長についていきたいと思うファンがいるから、共に切磋琢磨してくれる仲間がいて、またその組織自体に魅力を感じているからこそ、支持してくれるお客様がいるんだと思います。だからモデルと起業家って自分のファンをつくるという部分では似ているなって思いますよ。
確かにモデルというお仕事は外見のパーセンテージは他と比べると高いです。ですが、私自身がモデルを育成していて感じることは、どれだけ顔やスタイルが綺麗でも内面からの輝きがないと全然売れないんです。むしろ、外見よりも内面の方が重要だと私は思います。内からの光がないとカメラの前でもステージの上でも輝かないんです。
「自分の人生を楽しく幸せに生きている人!」
思考がポジティブでセルフイメージが高い子ですね。
そうですね。初めはウォーキングや姿勢など外見の綺麗を教えていけばいいと思っていました。しかし、徐々に内面の輝きが必要だということに気づいたんです。全て生徒さんから教えてもらっているんですけどね。
例えば、足短いし太いのにすごく引きつけられる子と、めちゃくちゃスタイルがよくて綺麗なのに全然目立たない子。極端な話だけど、たまにいるんですよ。「その差はなんだろう?」と追及すると、やはり魅力的な子はセルフイメージが高い子なんですよね。綺麗になりたいという思いが強いですし、そのための努力も怠らないです。また、私が言ったことも素直に受け入れてくれますしポジティブです。レッスンをしていると、色んな生徒さんを見れるから本当に勉強になりますよ。日々色んな発見があってそれが新しいお仕事に繋がるのでとても面白いです!