起業家インタビューのthe Entrepreneur(アントレプレナー)インターンの大学生が起業家へ取材！

NPO・NGO

2015.04.21

「想い」は伝えていかなきゃ意味がない

NPO法人 near design 代表 / 佐藤真実

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【「想い」は伝えていかなきゃ意味がない】

行動を起こすことに対して「怖い」と感じることはないのでしょうか。

　もちろん怖いですよ！やっぱり、人に会う時や、何かをやろうとする時は勇気が必要ですね。どんな事がが起こるか分からないから、怖くなったり不安になることもたくさんあります。だけど、そこで行動を起こさなかったら勿体ないと思うんです。

「行動を起こさなかったら勿体ない」という考えは、いつからお持ちなのでしょうか。

　実は私には持病があって、これまでも何度か入院生活を経験したことがあるのですが、入院中って、絶食しながら点滴だけを受けているので、ぜんぜん頭も回らず何もできなくなってしまうんです。そんな、自分にとっては極限状態の中で実感したのが「人っていつ死ぬかわからないんだな」ということ。今から思えばちょっと大げさだったかもしれませんが…。でも、人生に限りがある以上、何事も、思いついたその時にやっておいた方が絶対にいいと思いました。

まずは経験してみないと、何も分からないということですね。

　何事も「やったもん勝ち」ですよ、絶対。その経験から得られるものは何かしらあると思うんです。例えそこで失敗したとしても、それをネタにして人に話してしまえば盛り上がるでしょ？（笑）何事も面白がる精神が必要だと思います。

佐藤さんが、コミュニケーションの上で大切にしていることはありますか？

　初めて会う人に対しては、とにかく相手に興味を持つことが大事ですね。それを自然にやっていると、コミュニケーションがうまくいくと思います。それから、「共通の話題」があると強いですね。お互いに好きなことや考えていることが同じであれば、それについて話すことで場を盛り上げられるし、良い関係が継続するんです。なので、まずは「相手のことを知りたいという思い」が大事だと思います。

near designの活動を通して、埼玉をどういうふうに変えていきたいですか？

　いや、このままで良いです。私、埼玉の雰囲気が好きなんです。人から「ダサい」って言われているところも含めて（笑）なので、埼玉を「変えて」いくんじゃなくて「楽しくして」いきたいと思っています。「変えたい」と思って頑張って活動するよりも、「楽しいことをしたい」と思って活動していた方が、絶対に人は集まってくるし、たくさんの人が集まればもっと楽しくなるはず、と思うから。だから、near designの活動を通して、多くの人と人を繋げられたらいいなと考えています。

最後にthe Entrepreneur読者にメッセージをお願いします。

　とにかく、気になったことに対して行動を惜しまないでください。どこにでも足を運んで、色々なことに触れて、挑戦して欲しいなと思います。
　それから、「考えすぎるのも良くない」ということですね。頭で考えるよりも、思いついたらとにかく行動することの方が大事だと私は思います。自分の「想い」は外に出して伝えなきゃ意味がない。たとえどんなに素晴らしいアイディアが浮かんだとしても、それを発信しなければ結局、何もしていないのと同じだと思います。だから、自分のやりたいことをどんどん発信し、人に伝えていって、いろいろな経験を積み重ねてください。そうして積み重ねた経験は、きっとみなさん自身の大きな財産になるはずです。