人生100回やれるとしても100回起業します。
株式会社バルクオム 代表取締役/野口 卓也
「世界を変えよう!」というモチベーションをもった他の起業家の方々とコミュニケーションをとるのがエキサイティングで楽しいですね!やはりベンチャーを興すのは、頭がキレッキレで行動力もハンパじゃない人ばかりです。大局的な視点で歴史や社会について意見交換したりすることで課題に気づくことはありますし、逆にすごく細かい運用やマネジメントの情報共有なんかももちろん勉強になります。そういった友人たちとお互い勇気づけ合ったり、時には激しく嫉妬し焦ることで、明日はもっと頑張ろうと思えます。
千葉にある全寮制の中高一貫校に通っていました。私立の全寮制なので偏った生徒が多く、ヤンキーとオタクばかりだったのですが、僕は多分どちらにも属していなかったと思います。不良っぽい先輩とX JAPANを聴いて盛り上がったり、オタクな友達には美少女ゲームやライトノベルを貸し借りし合ったりしてました。 1ヶ月の寮生活につき1週間ほど帰省する期間があるのですが、そういう休みの時はティッシュ配りとかイベント設営のような日雇いのアルバイトをしたり、合コンしたり、当時から起業したい野心があったので、すでにベンチャーで活躍している方々に晩ご飯をたかったりしていましたね。バスケ部にも所属していたのですが、それよりも課外では小説を書くことが好きで、5年くらい熱中して執筆していましたね。 当時、文芸界はどこの出版社も自社の賞で新人を最年少デビューさせるというブームがあって。「若くても認めてもらえるんだ!」と思い、毎月短編や中編くらいの作品を書いては新人賞に応募していました。書き始めて4年目には、大手出版社の賞に最年少で入選できたので、とても嬉しかったですね。ただ、小説で食っていける自信はありつつも、自分はもっとスケールの大きいことがやりたい! 世界を変えたい! と思ってしまって、やはり以前から考えていた起業の道へ進むことにしたんです。本当は高校を卒業してすぐに起業する予定でしたが、親の反対もあり大学は一応受験して。入るだけ入って一年目の夏休みで退学届を出しました(笑)
尖ったパーソナリティ自体は何も悪いことではありません。「日本では出る杭は打たれる!」と嘆くのは簡単ですが、それは社会が個性を認めないのではなく、「立ち回りが悪いだけ」だと思いますね。連続起業家の家入一真さんの例を挙げます。 家入さんは人間としてヤバいレベルで遅刻や無断欠席、連絡ブッチを繰り返す方として有名ですが、いざ知人に何かあった時は、真っ先に駆けつけたり、仲のいい友人や本人でさえも気づかないような心の機微に気づいて、ふとした時に連絡してきてくれたりするんですよね。だから家入さんが普段どうしようもない事とかって、極限まで許容されるんです。「許され力」みたいなものがハンパじゃないというか。とにかく天才ですよ。 没個性になるのがイヤな学生さんは、とにかく普通の人と同じように人とコミュニケーションをとったりしているだけでは足りません。「あいつはあれでいいか」と思われるような文脈をつくったり、根回しをしたり、せこく聞こえるかもしれませんが、そういった器用さが必要だと思います。
すぐに退学して起業します(笑)学生なんて、まともに社会人に相手されないし、モテないし、最悪じゃないですか。※野口氏は既婚者であり愛妻家との事です 人生100回やれるとしても100回起業します。 他にやりたい事なんて何ひとつないですね。