小さなTry&Erro
軒先株式会社 / 西浦 明
私は中学受験、大学受験を経て、大企業に入るという未来図が小さいころから刷り込まれていたので、それ以外の選択肢はあまり考えませんでした。
高校時代に語学が好きでしたので、語学の勉強をするために上智大学に入学しました。将来は語学のスキルを使い、通訳や翻訳をできればいいなと考えていました。 家族や親せきに起業家はいなかったので、学生時代は起業をしようとは全く考えていませんでした。
英語やフランスはすでに学んでいる人が多いので、その中で1番になるのは難しいと考え、ポルトガル語学科を選びました。その当時からニッチ思考があったのかもしれませんね。
もともと語学が好きだったので、キャンパスライフの半分近くを勉強が占めていたくらい、授業はとても真面目に受けていました。そうして、2年生の時に特待生として選ばれました。 。
3年生の時に交換留学生としてポルトガルへ留学しました。留学先は田舎町でしたので、とてもゆったりとした時間が流れていました。 異文化で勉強をすること、親元を離れて生活をすること、言葉の通じないところで済む場所を探す事はとても大変でしたが、全てが新鮮で貴重な経験でした。
留学先では7人で一つの部屋に住むというルームシェアをしていました。ルームシェアをすることで、世界には色々な生き方や考え方を持つ人がいるのだと肌で感じる事ができました。
留学経験があったので、海外との取引がある会社に就きたいなと考えていました。 就職活動では物流系の会社や銀行も受けましたが、最終的には女性が活躍しているソニーに決めました。 ソニーは海外での知名度が高く、留学先のポルトガルでも有名だったことも大きかったですね。そこまで海外に浸透しているということを知り、当時衝撃を受けたことを覚えています。
入社後は海外営業の部署に配属されました。そこはソニーの海外支社に対して営業の支援をする部署で、なかでも私は主に中南米科のチリという国の担当を1年間続け、カーオーディオの営業支援を担当する部署へと異動となりました。
今までの部署でも海外出張は多かったのですが、海外に駐在したいという思いが強くありました。なので、チリで駐在することが決まった時はうれしかったですね。そうしてチリと周辺の2国における、携帯オーディオ等の商品マーケティングをしていました。
私は合計6年ほどチリで働いていたのですが、チリで生活をしていると、世の中の流れから取り残されていることを強く感じました。その中でも日本や欧米では インターネットブームがおこり、ネットビジネスが活発になっていることを知り、自分も関わりたいなと考えました。なので、ネットを中心にしたビジネスの立 ち上げに関わるためにソニーを退社しました。