自由な生き方をするためにビジネスがある
レバレッジコンサルティング株式会社 / 本田直之
今回インタビューさせて頂きたのは、レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長、本田直之さんです!シティバンクを経て、バックスグループの経営に参画、常務取締役として JASDAQ への上場に導いた経験を元に、現在では日米のベンチャー企業への投資事業やコンサルティングを行っています。一年の半分をハワイで過ごし、趣味はサーフィン。 誰もが憧れる起業家、本田直之さんのインタビュー記事を是非ご覧ください!!
学生時代から起業は志していて、その準備はずっとしていました。ただ、よく「何歳までに起業する」などと言う人がいると思います。もちろん自分も30歳位までに起業したいと考えていました。しかし今思えば、いいアイデアもないのに30歳に起業しようと決めてしまうと、起業ありきになってしまって、起業に必要な能力も備わっていないかもしれないし、ビジネスにならないと思うんです。
自分は大学を卒業してサラリーマンを3年経験したのち米国のビジネススクールに留学し、帰ってきてからも3年間企業でサラリーマンをしていました。その時ちょうど30歳で、自分のビジョンでは起業を考えていたけれども、起業のプランもまだ漠然としていていました。その時昔から縁の深かった企業の社長から会社をIPOさせたいから手伝ってくれないかというオファーを頂き、その会社を手伝うようになりました。
まずはその会社を大きくすることに参画して実績を作ってから起業するのもいいかなと考えたんです。役員として会社に入るので、会社の経営をしているのと同じなんですね。結局その会社をジャスダックに上場させ、売上規模を100億円にまでしました。会社は大きくなったのですが、大規模な会社は自分が目指している経営ではありませんでした。そこで自分は非常勤取締役顧問という立場から、会社の経営を見ていくことにしたんです。そして、その会社を上場させたノウハウを他の企業にも使っていこうと考え、始めたのが今の会社なんです。
起業のベースになった事は、アメリカ留学中に生活するお金を稼ぐために始めた、経営アドバイスです。当時、5社くらいに経営のアドバイスをしていたのですが、その知識と、会社を上場させた経験が、合わさったことでより実践的なものとなり、今のビジネスの基盤をなしています。
よく独立したいという話を耳にしますが、実際話を聞いてみると具体的なプランがなかったりします。自分もプランを探し続けていた状態だったのですが、アイディアがない状態での起業は考えていませんでした。まずは自分に力をつける必要がある、と思ったんです。
ベンチャー起業を、上場させた経験をして、その時の体験が自分にとっての大きな楽しさだということに気づいたんです。しかし、会社の中に入り込んでビジネスをしていくのはもう十分だと感じました。自由な生き方をするためにビジネスがあると思っています。もちろん、ビジネスをしていく上で、パートナーシップはもちろん必要ですが、自由な生き方をしていくためには、人を雇用することや縦の上下関係はもう必要ないなと思ったんです。
自分が学生だった頃は、ちょうどバブルの頃でした。そのため起業したいという人が周りに多かったことも一因だと思います。今までの人生を振り返ると、自分は大組織に向いていないと感じていました。縛られる事がすごくいやなんです。自分の手で組織を動かしいきたかったんです。幼い頃から、みんなと一緒に上からの支持に従うのが本当に嫌でした。上から支持されたら、やらなければならないということに疑問を感じていたんです。もちろん、そうしなければならない時期は必要です。しかし、自分は一生そんな環境にはいたくないと思ったんです。そのような思いもあり、起業の素質は幼い頃から持っていたと思います。