the Entrepreneurライターが選ぶ成長企業50選Part44
株式会社ファインシード
the Entrepreneurライターが選ぶ成長企業50選Part44
株式会社ファインシード
1992年3月 中央大学理工学部数学科 卒業
2005年3月 早稲田大学大学院商学研究科 修了
1992年4月 日本IBM株式会社に入社
2001年5月 株式会社博報堂に入社
2006年6月 エフツーエム株式会社(富士フイルム・電通合弁 アスタリフト事業立ち上げ)にて取締役を務める。
2009年8月 株式会社モブキャスト 取締役副社長就任
2012年6月 東証マザーズ上場
2015年4月 株式会社ファインシード 代表取締役社長
【会社詳細】
株式会社ファインシード:http://fineseed.net/
【採用情報】
http://fineseed.net/careers/
起業はいつでも可能だと思いますが、大学在学中だと遠回りになってしまう場合があり、私の周りの40代経営者にもそう考える人は少なくないです。
あくまで簡単な一例ですが、タクシーやエレベーターの座り方順、立ち位置とか、会議室やレストランでの上座下座などの、ごくごく当たり前のマナーを知らず、大きなビジネスチャンスを逃した人もたくさん見てきました。
その他にも契約交渉時におけるビジネス会話での空気読み等、たくさん落とし穴が存在します。
在学中の起業は近道の様に見えますが、個人的には遠回りになってしまっている方が多いと個人的には考えます。
1週間通して遊べるのは学生時代だけで、その間にいろんな人に会うとか自分の体力の限界を知っておくことが出来ますよね。
色んな物の可能性と限界を知っておくことで、社会に出てから「羽目を外す」といった失敗は避けられます。
一方で、学生は短期間で様々な業種・職種を体験できるので、アルバイトでの複数職種の経験をオススメします。
私は、ほとんどアルバイトをしなかったことを今では後悔しています。
慎重になりすぎるのは良くないと思うのですが、若いころは最終的に遠回りをしないために思考を重ねていました。
30歳を超え、小さくても1つでも成功体験があると直感的に体が動くようになりますね。
実体験に基づいた自信が出ますし、周囲の方がアイディアに賛同してくれやすくなり、説得力が増します。
特に30歳を超えてから、家庭を持ち、要職に就き、チャレンジを控え始めてしまう人が多いですが、そうならないためのモデルとして参考にしてもらえればと思います。
私自身、口数が少なく言いたいことをストレートに言うタイプですね。
社交辞令で時間を要してしまうよりは、直球で本音でお話したほうが、より深い関係を築けると思います。
そういった意味で、営業よりは開発タイプだと考えました。
一歩引いて見る癖がありますね。
世の中は、常に人と人の相対比較で動いていると考えます。
自分がすごいと思ったことを他人はそう思わないかもしれない。
そういう時に「何でだろう?」と一歩引いて考えることで、周りが見えなくなり、空回りしないように心がけています。
IPOを目指すことで社員・経営者としてのモチベーションも変わってくるかなと思っています。
今まで自分の在籍した会社で2度の上場経験をしました。
特に海外での事業交渉では、上場会社か否かで、アライアンス先の態度が大きく変わる経験も何度もしてきました。
いますぐ海外展開をするなら東南アジアに進出し、日本でプチ成功し現地に無いものを持っていくという手段をとります。
さらに言えば、今のビジネスモデルを、ただ持っていくだけでなく、現地の需要や文化に合わせたものにしたいです。
幸いにも体力の衰えは未だ感じませんが、経営の先輩方の生き方をみて、45歳以降は強制的にしっかりと休むように心がけています。
20代のころは、インターネットが今後、勢いを増すと確信していたのでITの勉強をしながら、年間360日ぐらいは働いていました。
ただ、そんな毎日がとても楽しく充実していました。
私の父です。
父は大型トラックのカスタマイズを行う会社を経営していました。小学生の頃から、父の行動力と発明力にはいつも驚かされていました。
やると決めたら直ぐに行動に移す行動力と、お客様の要望に沿いつつ世の中に前例の無い製品をしていく発明力には、かなり影響を受けました。
今でも良いお手本になっています。
パートナーには非常に恵まれており、たくさんいます。
例えば社員を増やしたいときに相談する人であったり、もっと大きな新規事業をする際のファイナンス面の相談相手であったりなど、分野別にもたくさんいます。
一言で言うと『人を育てる・共に育つ』ことになるのですが、「統計力」・「組織力」・「ミーハー力」の3つを常に大切にしています。
数字に騙されず、相関・因果関係の違いを見据えることが「統計力」です。
世の中には数字・統計で騙しやすい物・事象がたくさんあるので、表面的な数字に騙されないようにする教育をしています。
特に相関関係と因果関係の違いを見据えてデータを取らないと、誤った判断につながってしまうので、社員には常に意識付けています。
「組織力」に関して、10年くらい仕事をしていると、すべて自分で出来てしまうという錯覚に陥ってしまう人は多いです。
30代前半、自分も実際にそういう意識に陥りました。
しかし、セールス力、マーケティング力、開発力等、それらは会社の看板や周りの人のおかげで成り立っています。
そういう勘違いをしないように、「一人ひとりの力には必ず限界がある」ということはよく口にしています。
3つ目は既に死語かも知れませんが、最新のトレンドを知る力を「ミーハー力』と勝手に呼んでいます。
一見自分には関わりの無いファッション、グルメ、トラベル等などのトレンドを自分には関係がないと捉えるのではなく、何が流行っているのか、なぜ流行っているのかを知ることで視野が広がったり、話題が広がったりします。
例えば化粧品の流行を知っていれば、女性社員や女性のお客様との話が広がるとか。
好奇心を育てると視野が広がり、新しいアイディアが生まれやすくなると考えています。
そういう意味で「ミーハー力」を高めましょうと常に言っています。
本気で長時間遊べるのは学生時代だけです。
出来るだけ沢山の人と交流することを心がけてください。
特に、自分に持っていないスキル・性格を持ち合わせた人と意識的に・重点的に交流して欲しいです。
さらに、「人は嫉妬する生き物」であることを早期に体験して学んでください。
特に子供のころ、何不自由なく育った人には、特に体験して欲しいと思います。
なぜなら、「世の中は嫉妬で構成され、嫉妬で動いている」、と私は常に考えているからです。
ただ意識的に嫉妬を体験することは、かなり難しいですが。。
ビジネス社会に出ると様々な価値観をもった人が存在します、ビジネスにおける嫉妬は男女の嫉妬より厄介です(笑)
学生時代の体験は社会に出て大きな武器になります、大いに遊んでください!!