the Entrepreneurライターが選ぶ成長企業50選vol.2 Part24
株式会社FAMILY 取締役社長 / 坂本大地 (さかもと だいち)
the Entrepreneurライターが選ぶ成長企業50選vol.2 Part24
株式会社FAMILY 取締役社長 / 坂本大地 (さかもと だいち)
【経歴】
現在、東洋大学(経済・総合政策3年)に在籍中の学生起業家。
大切な友人や父の死を乗り越え、甲子園に立つという夢を叶えるために野球の強豪校へ進学。
しかし、故障が重なり甲子園に立つことは叶わず、その後東洋大学に進学。次なる夢として、幸せを創造する新しいサービスを作りたい、という想いを持つ。
その中で、実家に帰省した際に見た両親の幸せに満ち溢れた結婚式の写真をきっかけに、ブライダル業界への参入を決意。
マッチング事業や自動車、不動産など人生の分岐点になる商品販売を行なうDreamEntranceを立ち上げた後に、愛ある家庭をテーマとし、結婚はゴールでなくスタートと捉えて「本質的な結婚式」をプロデュースする株式会社FAMILYを起業するに至る。
【会社情報】
株式会社FAMILY: http://family-fufu.com
【サービス内容】
Marriage Designer: https://peraichi.com/landing_pages/view/marriagedesignerevent01
Stay+: http://stayplus-family.com/
思い立った時や、自分はこれがやりたいと気付いた瞬間だと思います。僕はブライダルに携わりたいと思った瞬間から起業を目指したのですが、そのように自分がやりたいことや使命が見つかったのであれば、在学中や就職後などのタイミングはあまり意識する必要はないと考えます。
僕の経験上、日々の日常、生活は当たり前に存在するものではないと感じています。例えば3年後に自分が生きているかもわかりません。だから、夢を形にするにも早過ぎることはなく、その先に待つ一人でも多くの人と笑い合いたいと思い、起業しました。
遊んだり、働く上で目的をもって行動することが大切だと考えています。ただ遊んだり、働くだけでは得られる学びは少ないですよね。逆に、すべて本気でやれば学びは沢山あると思います。
学生時代はすべてが経験であり、吸収できるものだと考えています。そして、時間より価値のあるものはないので、今やっていることが将来どこにつながるのかを考えながら行動することが大事だと思います。
動かないとわからないことや、気づけないことたくさんあると思うからです。それに加えて、自分は常に成長していたい、新しいことを試したいという性格をしているからです。
例えば野球を始める時でも、本ばかりを読んで理論から入る人と、とにかくボールを投げたり、バットを振ってみる人だと、後者のほうが多くの気づきを得られますよね。それと一緒で、何をするにしてもまず動いたほうが学びは多いので、基本的には行動から始めます。そして、やるだけでは意味がなく、そこでの反省や失敗を次に繋げていく作業が成長に繋がると感じます。
大学1年生の時に色々なバイトをしていたのですが、長続きしなかったんです。寝る間も惜しんでアルバイトをする中で3ヶ月周期でバイトを変えていました。何故かというと、バイトでは単純作業や決まった仕事をこなすことが多いので、面白みを見いだせなかったからです。そのアルバイトを通して得たいものを決め、三ヶ月で習得して次の経験をするイメージでした。
僕は、人やサービスの魅力を伝えることが好きなこともあり、結果として営業が得意でした。営業は対人だからこそ相手の状況次第でこちらが与えられる価値も変わってきます。そういう意味では自分以外に代わりが利かない仕事です。自分にしか出来ないことをやりたいというのが生き方の前提にあるので、向き合うことや思いを共有することが好きですね。その結果が営業の成績に繋がると思っています。
見た目では冷静タイプに見られる事が多いのですが、熱い性格をしています。だから情が入りすぎてしまうこともあるので、そこは気を付けないといけないなと感じています。
また、人を巻き込むことが得意だと思うのですが、サービスにかける思いや熱意で共感してもらうことがほとんどです。なので、根っからの情熱タイプだと思います。
逆に言うと想いしかない、ようなところからスタートしていました。
必要であればすると思いますが、目指してはいないです。FAMILYという会社の目指すビジョンの達成や、より良いサービスの創造にIPOが必要であればしますが、IPOを目指すぞ!という感覚ではありません。
バッチリ考えています。具体的な地域などは考えてないのですが、海外展開をしたい理由は2つあります。
一つ目として、日本に限らず一人でも多くの人にFAMILYを通して夢や笑顔を届けたいからです。
二つ目は、ウェディングという事業の相性が海外展開に合っていると思うからです。日本では戦後、高度経済成長期を経て結婚式や披露宴などが定着したのですが、その流れを辿る国が特に発展途上国に多いと考えています。例えばインドやベトナムなど、結婚式が文化として定着していない地域に、その価値を広めるチャンスが眠っていると思います。また、インバウンド婚などもこれから価値が高まるのではと考えています。
会社として一期目ということもあり、休みという概念があまりないのですが、休日ではその日にしか出来ないことをしています。例えば改めて勉強する時間を確保したり、会社の組織形態について考えたりと、仕事について思いを巡らせることが多いです。
実家に帰るときは、自分が楽しそうにしているのを見せることが親にとって嬉しいことだと思うので、いつも笑って過ごしています。
二人います。一人目は株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ代表の野尻佳孝さんです。
野尻さんは経営者としてだけでなく、人としても尊敬してます。ビジネスにおいても経験がステータスとして見られるウェディング業界で、未経験から事業を拡大、上場までに至った点や、自分の人生との共通点が多いので尊敬するようになりました。また、野尻さんが執筆した「史上最短で、東証二部に上場する方法。」という本を呼んだ時はしびれました。
もう一人はサッカー選手の本田圭佑さんです。選手としての行動や言動はもちろん、経営者としての顔も持っているのですが、本当に頭がイイなという印象で本田さんの経営論には感銘を覚えました。例えば、日本でサッカー選手の育成を手掛けているのですが、そこで育成した選手を本田さんが買収した海外クラブを通じて日本と世界をつなぐプラットフォームを形成しています。彼の強い使命感や熱意には惹かれるものがあります。仕事も人間性も描く人物像に近い存在であり、僕も彼のように全ての夢の入口になっていきたいと思います。
CEOを務める信頼を置くパートナーがいます。彼から学ぶことは多く、僕の意見を受け入れてくれます。ウェディング業界での経験や人のつながりもとても厚いです。想いの方向性は同じですが、タイプは僕と違い冷静で穏やかなので、カバーし合えている関係です。
彼がいなければ、今の僕はいないと思っています。
自分たちの意思やミッションを変えないことを大事にしています。ビジネスのやり方や手段などは、状況に応じて変えることはありますが、着地点だけは絶対にぶれないようにしています。
サービス提供者として、想像のその先にある感動をいつも届けられるプロフェッショナルでい続けるということを大切にしています。どこの会社よりそのお客さんにとって一番良いモノを提供できないのであれば、うちでやる意味はありませんから。
起業したい理由をしっかり考えることが大事だと思います。大手がすぐに出来ることや既にやっていることをわざわざやる必要はなく、自分にしか作れない価値や成し遂げたい想いを見極める必要があると考えます。
学生の内の失敗は、すべてが経験であり、そこから学べることがたくさんあります。色々なことに挑戦できるのが学生の特権なので、進化する時代の中で見失いがちな自分にとって本当に大切なモノを見つける期間に出来れば良いと思います。僕も大学一年生のころまでは、目指すべき具体的なものを把握できておらず、あったのは夢の先に一緒に笑いたい人がいるという思いだけでした。しかし、自分のやりたいこと、大切にしたいことを紙に書き出し、消去法で人生の軸を理解してからやるべきことが明確になり、思わぬスピードで起業へと至れました。
諦めず、夢に向き合い続けることで道は拓けるので、なにが正しいのかを考えるより自分が信じた道を正解に出来るような生き方をしてほしいです。死ぬときや時期は選べませんから、生き方にはこだわってほしいです。なので、そういったことを見つける時間を大切にして欲しいと思います。