『サイバーエージェント子会社社長の告白』
【第9弾】
Colorful Palette 近藤社長
「 “好きなこと” が自分を強くする!」
『サイバーエージェントのグループ会社の社長インタビュー連載企画:第9弾』
株式会社Colorful Palette 近藤 裕一郎
私が、前職を退職したタイミングで、サイバーエージェントの子会社「Craft Egg」の代表である森川に声をかけてもらい、入社しました。
私も大きなチャレンジをしたいと思っていたタイミングで、前職の先輩でもある森川に「一緒にゲームをつくろう」と言われ、決断に至りました。
Craft Eggには、立ち上げ時期から関わり、4年が経ちます。
「引けない状況をつくった上でチャレンジしたい」と思ったからです。
おかげさまで、Craft Eggは、現在、「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」というヒットタイトルを抱えています。
しかし、そこに至るまで、大変な苦労があり、「これがヒットしないと、会社がなくなってしまう」というギリギリの状況でつくったのがこの1本で、やっとヒットサービスをつくれたという状態でした。
Craft Eggで「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」の次のタイトルを立ち上げ、私がプロデューサーを務めることはすでに決まっていたのですが、
「どうしたらもう1度ヒットを生み出せるか」と考えた時、最も本気になれる環境をつくりたいと思いました。
そこで、「新会社を設立して、引けない状況をつくった上でチャレンジしたい」と提案をしたところ、Craft Egg代表の森川も、サイバーエージェント取締役副社長の日高も快く承諾してくれたため、会社を設立し、代表となりました。
ゲームは、毎日やっています。ゲームで遊ばない日は、ないですね。
休日は大体1日中やっていますし、
どんなに忙しい平日でも、2時間以上は遊んでいると思います。
元からゲームが好きですし、ゲーム・コンテンツ業界にいるので、人並み以上にやっています。
また、気になっているコンテンツのファンの方々のTwitterをリスト化して、毎日、ちょっとした時間ができたときに見るようにもしています。
各コンテンツがどのような展開をしているかが分かりますし、それに対してファンの方々がどういう反応をしているのかを知ることができるので、習慣にしています。
ファンの方々の声を覚えておくことによって、いつか自分達のクリエイティブにも活かせればと思っています。
私は、1プレイヤーとして、純粋にゲームを楽しむようにしています。
人の心を動かすゲームをつくるには、
自分がプレイヤーとしてゲームを楽しみ、感情を揺さぶられる体験をしていることが大切だと思っているからです。
そういった経験をしていると、
自分でゲームをつくっている時、ふとした瞬間に、「そういえばあのゲームのここはよかったな」と思い出されることがあります。
ゲームバランスの良さを、各パラメータを分析してExcelで管理することも大切なことではありますが、
それは、プレイヤーとしてゲームを楽しんだ後の話だと考えています。
分析的にゲームをプレイして「良い」と思うのと、
純粋に楽しみながらゲームをプレイして「良い」と思うのでは、大きな違いがあると思います。
ですから、最初は1プレイヤーとして、自分の感覚を大切にして、純粋にゲームを楽しむ。
そして、良いと思ったら、今度は分析的にもう1回プレイして見直してみます。