the Entrepreneurライターが選ぶ成長企業50選Part25
ジパングアウトソーシングサービス 代表取締役社長 横倉弘和
the Entrepreneurライターが選ぶ成長企業50選Part25
ジパングアウトソーシングサービス 代表取締役社長 横倉弘和
《経歴》
20代は日系や外資系の旅行会社で添乗員、営業やマーケーティングなどで働く。 2000年9月に世界四大会計事務所のひとつ、アーンストアンドヤングの日本拠点である太田昭和アーンストアンドヤング株式会社(現EY税理士法人)に入社し、その後大手会計・人事アウトソーシング会社にてディレクター・執行役員を歴任。 2013年ジパングアウトソーシングサービス(株)を設立。
【会社詳細】
ジパングアウトソーシングサービス(株) http://www.japang.co.jp/
時期は問題ではなく、自分がやりたいことがあるかどうかが重要だと思います。 焦る必要はありません。 自分が実現したいことが、どこかの企業で実現できそうなら、まず会社に入ってみる。 社員として働いていく中で、やはりこの会社では実現が出来ないと思ったら、別の企業を探してみる。
どこの会社でも自分の実現したいことが出来ない場合は、その時こそ起業するタイミングかもしれません。
私自身、大学生活はそこまで考えて生活していませんでした。 ただ、今振り返ってみると、4年間自由に物事を考えられたのはよかったですね。 それがいまになって活きていると思います。
→勉強をするべき。
私自身、学生時代はアルバイトばかりでした。 学生当時は、バブル景気だったこともあり、バイトの給料も今より良かったのです。 振り返れば、学生時代に興味の持ったものに関する勉強をもっとすると良かったなと思います。 自分の目標があるのであれば、学生のうちにいろいろなことに挑戦するのが良いと思います。
アルバイトなどいろいろな経験をすることも大事ですが、お金を稼ぐ目的というよりも自分のめざす方向性に関連するような仕事をしたほうが賢明だと思います。
自分のなかで決めたら即行動ですね。 相談してばかりいると、出来なくなってしまうことが多いので。
相談すればするほど、余計なことばかり考えて、なにも始まらない。 まず走る、走りながらでも考えることはできますよ。
他人に相談した時に、「今すぐ起業したほうがいい」という人はあまりいません。 自分の気持ちに正直になり、思いのままに行動するのもアリだと思います。
なにか、仕組みを考えて開発をしていくというよりは、仕事を取ってきたり、新たに仕事を作ったりするほうが得意ですね。 。
「冷静な社員がいるから、情熱的でいることができます。 とにかく行動するという点では、何でもやってみるというスタンスを貫いています。
まず会社の将来を考えた時に、上場が適切であると判断すれば視野に入れていきたいと考えています。
最終的には、日本と世界の発展に寄与していければいいですが、それなりの資金が必要になってきます。 IPOだけが資金調達の手段ではないので、そのときに一番いい方法で資金調達をしたいと思います。
海外展開は考えています。
将来的には、経理センターを置いたりすることも十分に視野にいれています。
休日は意識的に作っていますが、アイディアを思いついたら、すぐにメモをする習慣があるので、そういう意味では仕事と休みの境目はありませんね。
ただ、子供と遊ぶ時くらいは、仕事の話を控えるようにしています。 また、エクササイズをして健康には配慮しています。
京セラの稲盛さんです。
従業員みんなの意見をきいて、全てを反映するというのは、民主主義的で聞こえがいいですが、経営者は全体のバランスを図りながらも、最後は決断していかなければなりません。
中小企業の経営者は、ある程度リーダーシップを発揮していく必要があり、社長の判断でみんなが動く、そのぶん、責任は社長が持たなければなりません。
世の中にイイ会社ワルイ会社はない。いるのはイイ社長、ワルイ社長である。 この言葉を経営コンサルタントである一倉定先生の本で読みました。 なかなか今の時代には、そぐわない考えかもしれませんが、私は、そのように考えています 。
前職時代に付き合いのあった上司・お客様・パートナーの方々、経営者の先輩である両親、皆さんからのご意見やご指導があるからこそ、何とか今も会社を続けることが出来ていると思っています。
「経営理念」「人のつながり」「従業員」の3つです。
「経営理念」は常に忘れないこと。 目先の利益にとらわれず、長期的な目線で、日本や世界の進歩発展に貢献出来るような仕事をしっかりやっていくことが大事だと考えています。
「人のつながり」ですが、自分が起業をする時、前職でそれまでお付き合いしていた多くの方々とは疎遠になっていきました。おそらく自分というより、前職での自分の肩書や利害関係でお付き合いしていた方だったのかもしれませんね。
それでも、自分が独立した後にも気軽に声をかけてくださり、応援してくれる元同僚やお客様、お付き合いのあった業者の方等もいらっしゃって、特に創業したての頃は本当に勇気づけられましたし、嬉しかった。
会社の肩書や利害関係での付き合いではなく、そういう損得を抜きした人と人とのつながりは、これからも大切にしていきたいと心から思っています。
「従業員」は自分にとっての宝です。私の会社には、特に名声も実績もない、ブランドもない、お客さんもゼロからのスタートでした。 そんな一寸先は闇という創業期に入社してくれた今の社員の人たちに心から感謝しています。お客さんが第一だという経営者の方もいらっしゃいますが、 私はまず従業員を大切にすることが必要だと思います。 なぜなら、従業員を大切にしていれば、従業員は必ずお客様を大事にしてくれると信じているからです。 お客様のことを大切にしたいと思っているからこそ、まず従業員を大切にすることを心がけています。
今の時点で明確な目的、目標がある人はどんどん行動に起こしていって欲しいです。
今まだ悩んでいる人に対しては、まずは自分の思い描いている目標に近い会社に入ってみて、 その中で、いいなと思った人に、まず最低でも二、三年は信じてついていってみる。
無理に起業をあせらなくても、本当に起業をめざしているのであれば、そうやって働いていく中で、“今だ!”と思う瞬間が絶対に来るはずです。
そのことを信じて、そして自分を信じて頑張ってください。