突き詰めて得た、二つのモットー
TRIGGER 2009代表学習院大学経済学部4年 / 春日 博文
そのまま幾つか紹介して頂き、ETIC.のインターンフェアに参加をしました。その時同じ一年生にして意識の高い学生に出会えて、凄くテンションが上がった事を覚えています。
でも結局アクションを踏めませんでした。『凄い学生』は結局自分とは別の世界に住んでいると思っていました。自分は通用しないんだろうなぁと。それに当時、実際問題意識は持っていましたが自分の置かれている環境が凄く居心地が良くて。それでずっと遊んじゃっていました。
けどふと立ち止まって考えて、「本当に俺はこのままで良いのか?」と1年の冬に真剣に考えました。 元々大学受験を失敗した事が凄くモチベーションになっていて、早慶の奴らには絶対に負けたくないと思っていました。大学では何か結果を残すつもりで飛び込んだはずだったのに何やってんだよ俺!と悔しくなりました。心から今の自分は生きる価値がないと思いました。 そこでアクションを起こそうと決意して、その一歩目が合コンイベントの運営でしたね(笑)
2年生の時にNPO法人スプリングウォーターの知り合いの方からのTRIGGER 2008を立ち上げて欲しいという依頼があった事がキッカケです。このチャンスを逃したら結局普通の大学生活になってしまう。自分にとって最後のチャンスだと思って立ち上げを決意しました。実は、TRIGGERがビジコンをやっていた事も知りませんでした(笑)
TRIGGER自体2004年から行っていたんですけど、前年の2007年は開催していませんでした。だから人脈も協賛企業も先輩も何も無い状態で、本当にゼロからのスタートでした。
2008では営業局長と副代表を務めました。基本的にはずっと営業でしたね。ビジコンに協賛してくれる企業を求めて奔走していました。人事にビジコンに集まる様な行動的で意識の高い学生を採用しましょう、といった採用コンサルティングのようなスタイルでした。
全くありません。本当にどうして良いか分からなかったですね。最初は企画書を置いてすぐ帰る、みたいな感じからスタートでした。全然うまくいかなくて、そんなある日とある大手に営業に行った時に企画書を投げられそうになった事がありました。そんな事が続いて、何度も泣きました。根拠なく「自分はできる」という自信があったのですが、完全に砕け散ったんです。辞めてやろうと本気で考えた事もありました。
ここで逃げたらあのつまらない大学生活に戻ってしまう。それだけは嫌でした。ここでの辛い経験は絶対自分にとって財産になると思って気合いで乗り越えたんです。
結果的に3カ月の間に単価10万円で、約20社から受注し、400万円以上を集める事ができました。これは学生団体の中でもトップの数字だと思います。最終的には凄く良い結果が残せて嬉しかったです。辛い経験はやはり財産になったし、これからも辛い経験をしていこう、と一つのコンパスを身につける事ができました。
僕個人としては2008の結果に凄く満足していました。だけど、他の15名のメンバーと満足を共有できていたかというと疑問でした。何故かというと2008では仕事の分担とか関係なく、全部の仕事を自分で捌いていたからです。とにかく成功させる事に必死で、そして自分自身大学1年間を棒に振るったので2年分の活動をしよう、と必死で、周りとか見た事がありませんでした。同じチームだけどチームじゃ無かった、みたいな感じでした。
次は皆を巻き込んで、皆でやって、終わった後皆で泣きたい、と思って代表に就任しました。
基本的にはTRIGGERメンバーは総入れ替えなのですが、僕だけ特殊で2年間コミットしました。で、始めて2カ月で15名いたメンバーが10名に減ってしまった。チームでやりたいと思っていたのに、メンバーが減る事が凄くショックでした。どんどん減っていくから、「また辞められるんじゃないか」と思ってメンバーからの電話に出るのが怖い時期もありました。