自分の夢が、みんなの夢に
AgeStock実行委員会慶應義塾大学経済学部3年 / 江口 亮介
経済学部に進学しました。商学部と多少悩んだのですが、父からやはり慶應経済は社会でも名が通るから、とりあえず経済にしておけ、と聞いたので、経済学部を選択しました。
進学してからは、大学という自由なフィールドの中で何かデカイ事をやろうとずっと思っていました。自分の場合は取り敢えずAGEも含めて、サークルに5 つくらい入ってみました。ただ、どれもがあまり刺激的じゃなく、夏まで時間を持て余していました。じゃあ、自分で何かやろう!と思い立ち、フリーペーパー を発刊する事に決めたんです。
『Lime』という女子高生向けのフリーペーパーです。コンセプトは「女子大生が女子高生の時に知りたかったこと」。単純な思いつきから始めた のですが、0から1を作りだすという経験は初めてだったので、想像以上に大変でした。記事を書いてもらうことは他のスタッフに任せ、自分は全体のマネジメ ントや営業を行いました。3号まで発刊したのですが、第1号は完全に真っ赤。2号でトントン、3号でようやく黒字という感じでした。
読者モデルをやっていて、その事を知った運営の人に誘って頂いて出場しました。出場することに最初は悩みましたが、他のエントリー者の先輩方が 非常に魅力的で、この人達と一緒にイベントを作りたいなと思い、出場を決めました。本番までのプロセスとしては、7月頃にブログがオープンして、赤坂サカ スでイベントをしたり、色々な取材とかも受けつつ、11月の三田祭本番で発表という形でした。web投票と当日投票の合算でミスターが決まるのですが、と にかく応援者を募って、頑張りました。選挙活動みたいですね。
結果として、皆さんの応援もあって2008年度のミスター慶応に選んで頂きました。
特に何かが変わったってことはありませんが、話のネタが増えた、というのが一番大きいですね。これは一生使えるネタですからね(笑)それから、自分以外 のエントリー者の5人の先輩が本当に良い方達で、唯一の1年生という事もあり凄く可愛がっていただきました。その5人との繋がりは、凄く良い思い出です。
2年から段々とAgeに関わるようになりました。
実は1年生の時はフリーペーパーの事もあって、あまりミーティングに参加していませんでした。「Ageっ子」ではなかったんですね。周りの人から見て も、「江口はフリーペーパーなんか作って、Ageに顔を出さない。」なんて思われてかもしれません。実際、今もAgeのスタッフに、「大学一年の時の江口 は嫌いだった。」と冗談で言われます(笑)。それ程、1年生の頃はAgeに対して熱くなれていませんでした。
ただ、2年生になってから、当時代表だった光井さんが『日本武道館でイベントをやる』というずっと掲げている大きな目標へ向けて突き進む姿、そして学生が本当に武道館でイベントをやるという期待感からどんどんとのめり込むようになりました。
言葉ではなかなか表現出来ないです。心の底から感動しましたし、自然と涙が溢れました。 光井さんをはじめとした先輩方が、学生生活の全てをかけて、発足から4年間かけて、ようやく辿り着いた日本武道館という舞台でしたし、その最高の舞台で、 8000人以上もの満員の観客を前にして、学生の学生による学生のためのイベントを実現することができたんです。
その歴史的な場所に居合わす事ができた、それだけで感謝ですね。
先程言った通り、元々Ageに対して冷めていましたし、代表なんてやる気はサラサラありませんでした。
ただ、昨年のAgeStockで、僕の価値観は変わったのかも知れません。AgeStockというイベントはこれからもずっと続いて欲しいし、ずっと続 いていくべきだと思ってしまった。オープニングからフィナーレの全てにおいて、このイベントのもたらす熱狂と影響の大きさは絶対に間違いないものだと確信 しましたし、学生達にとってすごく意義深い事だと思ったんです。
もちろん先代が抜ける事に対して不安はずっとあって、こんなに大規模なイベントはもう無いだろ、という空気が僕達の間でありました。
だけど、「現状維持は結局後退でしかない」と僕は思っていましたし、今の同期や後輩たちと一緒に先輩達を超える最高のイベントを作りたかったんです。・・・一旦思ってしまったらもう止まらなくなって、代表になりました。