目指すは「就活3.0」ソーシャル就活のモデルケースに
慶應義塾大学 / 小俣剛貴
元々、Samsungのインターンで個人のソーシャルメディアを使って、Samsungの製品をプロモーションをするといったことはしていました。漠然とソーシャルメディアマーケティングっておもしろいなという想いは持っていました。しかし、そのTechWaveで記事を書いてから、さらにそれが加速したのだと思います。
ソー活は、就職活動が始まるまでは、真剣に考えていませんでした。お会いした社会人の方の中のひとりに、「就活でおもしろいことやりなよ!Facebook使ったら、おもしろいんじゃないかな?」と言われて、その結果たどり着いたのが、あのFacebookページです。
「目指すは「就活3.0」ソーシャル就活のモデルケースに」をテーマに取り組んでいました。ソーシャルメディアを用いることで、継続的なインタラクションを実現し、現在の就職活動の刹那的な評価ではなく、長期的な活動や経験を評価するためのシステムを構築することを目標としました。現在の方法だと、採用活動に「誤差」が生じているように感じます。それを減少させることで企業と学生双方にとって長期的な利益をもたらすマッチングを実現する方法を模索しました。
就活を短期的な目線で見てしまうと「受かる、受からない」の話になってしまいます。就活を通じて、「自分の見えていない部分」を、面接官や人に見てもらう機会があると思います。その中で、会社とマッチングすることが大切です。
誤解を恐れずに、あえて理想論を言えば、「就職活動は、適材適所を実現するエンジンなので、落ちるべくして落ちる会社が絶対ある」と思います。それは、能力だけではなく、社内の雰囲気だったり文化的なものだったりします。
必要とされる能力は一緒でも、「受かる、受からない」がある。それこそが、適材適所だと思います。もちろん企業文化など他の面で考慮すべきことがありますが、基本的には、それがあるべきカタチだと思います。
ひとつの手段として、自分の透明性を高め、自分を晒しまくっていいと思います。そうすれば、落ち着くべきところに落ち着くのではないでしょうか。酸いも甘いも相手に見せて、それでも採用してくれる会社があるはずです。変に取り繕って、文化が合わない会社に入ってしまうと、入社後に不幸が訪れます。
私の場合は、一度炎上していたので怖くありませんでした(笑)。という冗談はさておき、怖さもありますが、それ以上にメリットがあります。情報を発信することでチャンスは広がるということを、感覚的に感じていました。
それだけではなく、悪い部分を評価してもらうことは、実はもの凄く大切です。むしろ、それがしてほしくて情報をどんどん出していきました。
何をもって失敗というかわかりませんが、ただ言えることは、後悔はないということです。だから、失敗はないと思っています。
ただ現状では、いわゆるソー活が認められている業界は限られているのは寂しい気持ちはあります。しかし、ひとつの新たなルートを提示できたのは良かったと思っています。
そうなんですね。人に会いたかったので、良くも悪くも就活を放棄していた面もありました。色んな人に会うことのほうが、大切だと感じていました。幸運にも、エッジのある活動をしていたので、人に会うことに困ることはありませんでした。
自分の「職業観」が養えると思います。世の中に人たちって、どうやってご飯を食べているのかわからないじゃないですか。それこそ、起業家、フリーランス、大企業、ベンチャー、NPO法人…と多種多様な職業があるのに。
自分のライフスタイルを確立するために、「職業観」は大切なキーワードになると思います。