起業家インタビューのthe Entrepreneur(アントレプレナー)インターンの大学生が起業家へ取材！

結果が出るまで諦めずに打席に立ち続け、必ず結果を得たい

自分達の哲学を持ちつつ、市場を見極めて変化していくのは大変だと感じます

　GREEの田中さんがよく「波が来たときに、沖にいないと負けだ」という言葉を使います。やり方がうまくても、人がよくても、戦う市場を間違えると成功しないよ、常に市場の波を見極めて乗らないとダメだよ、という意味だと思いますが、今は、クラウド、スマホ、ゲーム、ソーシャル、ビッグデータなどをキーワードに業界に大きな変化が生まれてきています。この変化の中では、こだわりを捨て、企業を通じて獲得すべき結果＝ゴールだけを見据えて動いていかないと、いくら崇高なビジョンや哲学があってもやっぱり会社としては厳しいと思います。やはり、大きな結果を得るためにも、「市場を見定めてチャレンジを続け、ホームランサービスを狙う会社」を目指すというのが、今の私たちのスタンスですね。

成田氏はよく「私」はではなく「私たち」はという言葉を使いますよね？

　私は、今の会社は別に自分のものではなく、創業メンバー全員の創造物だと思ってます。たまたま自分が「やるか！」と言っただけで、別に自分が偉い訳じゃない。チームとして何を残せるかだけに興味があります。自分は役割的に社長をやっているだけです。 　

　私は、メンバーに本当に恵まれていると感じます。今一緒にやってる河合（CTO）や中川綾太郎（COO）はまだ会って3,4ヶ月しか経ってませんが、そんなことを感じさせないくらいかけがえのない仲間です。1週間ほぼ休みなく朝から晩まで働いていて、このメンバーなら何かやれないはずはないと信じてます。

このメンバーだとなにかやってくれそうな気がします。

　逆にそういう感じじゃないと、起業した意味がないと思うんです。1人の想いで起業するのもいいんですけど、自分は興味ないです。「すごい奴らがたくさん集まってすごいことやる」ことを目指すからこそ、わざわざ起業する意味があると思うんです。 　

　GREEの創業メンバーの方が同じようなことをおっしゃってましたし、楽天も、GREE田中さん始め、zyngaの山田さんとか、トレンダーズの経沢さんとか、おざーんさんとか、皆すごい方ばかりじゃないですか？普通じゃないメンバーがいて、普通じゃない成長を実現できる。どうせやるなら、すごい奴らがフラットに意思決定して、会社全体でいいアウトプットを出すことに集中できるような会社を作りたい。理想論ではありますが、頑張りたいです。

それでは、今後の展望を教えて下さい。

　先ほどの繰り返しにはなってしまいますが、今後はいくつかのチャレンジをしながら、成長市場の波に乗って3年以内に数百万のユーザー獲得＆イグジットを目指しています。zyngaの山田さんがおっしゃってたことで自分のテーマでもあるのですが、結果が出るまで諦めずに打席に立ち続け、必ず結果を得たいと思います。

なるほど。では、改めて就職では味わえない起業の魅力とはなんだと思いますか？

　私も一度就職しているので、就職自体が悪いことだとは全く思っていません。自分のタイミングや性格を見極めて、より社会に対してポジティブな影響を与えられる選択肢を取ればいいと思います。ただ違いを挙げるならば、 
①自分で意思決定でできること 
②自分で実行できること 
の2点があるかと思います。全て自分の責任なので、大変ですし、一定度のリスクはある。ただこの2つが最速成長し、最大リターンを獲得するための条件かなと思いますので、トレードオフですね。 

　既存の会社には、ルール、技術、ナレッジなど、大なり小なりリソースがありますよね。これって実はすごいことで、起業時はどれも0。3ヶ月後には会社がないかもしれない。でも3年後には普通じゃありえない成果を得られるかもしれない。そんな中で自分で理念を決め、お金を作り、サービスを作って売らないといけない。大変ですがエキサイティグ。でもまあ結局、ここらへんはやってみないと実感できないので、アイデアと自信があるんだったら、まずはやり始めたらいいと思います。私も一歩目を踏み出して、今ここにいますから。

その一歩目が怖いんですよね（笑）

　自分は、起業したい＆今若いなら、ゴールと期限を決めて、あとはやりながら変化に対応すればいいと思ってます。状況は刻一刻と変わるので、変化を受け入れ、会社がハッピーになるためにアジャイル経営するイメージですね。あとは仲間を見つけ、怖くても皆で諦めずに乗り切ろうとすればいいと思ってます。失敗しても死にませんし（笑）、若ければ再起も可能でしょうから。 

では、最後にメッセージをお願いします。

　起業云々という次元ではなく、自分は「自分のやりたいこと」を知ることってすごい重要だと思ってます。そのためには、まずはやりたいことをやってみる姿勢が大事で、自分も何でもやってみることで、不思議と色んな道が開けていきました。「これかな？」って思ったら、一生懸命時間と情熱をかけてやってみて、ダメならまた次のことをやってみればいい。そのトライ＆エラーで自分が形成されるので、なんでもやって、早く失敗して、早く自分の好きなこと見つけて、幸せになっていければいいですよね。 

「早く」という言葉で思い出したのですが、リブセンスの最年少上場が記憶に新しいです。

　すごいですよね。村上さんは20歳から会社をやって、25歳で上場。早くやって、早く失敗して、早く成功した代表的な存在じゃないでしょうか？早くやったほうが、フィードバックも得られますから、やはりアクションが大事ですよね。今後は、20歳で上場する人も出てくるんじゃないですか？僕らチームアトコレも、早く結果を出せるように頑張ります。