18歳にして100の資格を取得した天才
平成生まれの資格王 / 永野彰一
まずは、実用的な資格を取ることを一番重要視しました。代表的な例として、国家資格などの即戦力となる資格です。資格を持っていれば、業務を独占して行う事ができる資格を優先的に取得していきました。
それに加え、ファイナンシャル・プランニング技能士、日商簿記検定、秘書検定など知識が試される検定なども取っていきました。
これを言うと、よく驚かれますが一番時間がかかった資格は「日商簿記2級」だったんですね。 これを取るまでに14日間もの時間をかけてしまいました。これは私が取得した100の資格のうちで最も時間がかかった資格でした。
最近では「資格を取りたい」と口にするだけで、実際に行動に伴っていない人が多いなと感じています。資格が将来に確実に役に立つと分かっていてもです。
「いずれ何かをやろう」とか、「将来的に弁護士になりたいな」と考えている人達は、ほぼ確実にその目標を達成出来ないんですね。
その理由は簡単で、「期限が決まっていないから」です。
例えば、私の本に「学習は終える時間を決めてから始める」、「願望+期限+目標」という項目があります。 もし自分が弁護士になりたいという目標を立てるとしたら、「いつまでに」弁護士の資格を取得して、「いつまでに」実務の経験を終えて、「いつまでに」弁護士として独立するのかということまで決めないといけないわけです。
願望の例でいうと、「大阪に行ってたこ焼きを食べたい」と思ったとします。 「いつか」大阪に行ってたこ焼き食べようと思っている人は実際に実行に移す人というのは少数です。しかし、「明日」大阪に行ってたこ焼きを食べて、「明後日」帰ってこようと考えれば、これは現実的になりますよね。現実的にするためには、願望に期限を入れれば良いだけなのです。
自分を「期限」によって縛ってしまえば、計画というのは非常に現実味を帯びるものとなります。
基本的には100個の資格を取ることで身に付けた3点メソッドというものなんですが、これは言うならば「徹底した自己管理スキル」です。
大学では、そのスキルを使って、様々な学生団体を立ち上げたり、イベントを主催したりしています。
それは資格を取ることによって「社会と関われる」ということです。
働くことに関して、もっと選択肢があるべきです。 例えば今、リクナビやマイナビなどの就職サービスがありますよね。
これらは本来、企業が新卒者を大量一括採用することに特化したシステムなのですが、働き方が多様化しつつある現在の状況には不向きなものだと考えています。しかし就職活動をしようとする学生は通常、これらのシステムを使う以外に就職活動を行う手立てを持っていません。
その中で、誰しも「どうやって社会と関わっていくのか」ということを考えなくてはいけないわけです。しかしこうしたシステムに依拠しながら就職活動を続けていても状況は開けてこないのです。自分が本当に何をやりたいのかを考えて、そしてそのひとつの選択肢として「資格」があるわけですね。資格というのは世の中に1000種類以上あります。 ということは、単純に計算して世の中に仕事は1000種類以上あるということになります。
資格を取ることで自分の仕事として、社会と関わることができる分野が広がります。そういった形で社会と関わることが非常にこれから大事だと思いますし、求められているスタイルだと思います。 資格を取ることで、社会に対して自分が主体的に関わることが出来るということなんですね。