起業家インタビューのthe Entrepreneur(アントレプレナー)インターンの大学生が起業家へ取材！

「誰でも簡単に立候補・当選できるような「選挙新時代」に相応しいシステムを確立」

アメリカには選挙コンサルティング会社は多いのですか？

　たくさんあります。全体のコンサルティングというよりも、実に様々な分野に分かれています。例えば、聴衆を惹きつける喋り方、候補者のカラーリング、勝つための外見力トレーニング、ボイストレーニング、メディアトレーニング、PRコンサルティングなど多岐に分かれているのです。

カラーリングとは何ですか？

　日本人同士では、よく「あの人とは気が合う（合わない）」と言いますが、欧米では「あの人とはカラーが合う（合わない）」と言います。このカラーリングは欧米社会においてはとても重視されています。欧米では選挙のみならず、企業のエグゼクティブ同士の商談でもパートナーや交渉相手のカラーを事前に割り出すことは、日本人では考えられないくらい日常的に活用されています。しかもこの欧米の選挙やビジネスで使われているカラーの正式な抽出方法（カラーリング）は１種類しかありません。これは生年月日から割り出すもので、本人のオーラのカラーでもあり、同時に本人の最も好きなカラー（居心地の良い色）、“勝ちカラー”でもあるのです。
　例えば４年前の東京都知事選で石原慎太郎さんの選挙参謀を務めさせていただいたのですが、石原さんのカラ―はオレンジなんです。ですから、ポスターにもチラシにも、キャンペーングッズすべてにオレンジを使いました。

御社はどのような事業を展開されているのですか？

　選挙コンサルティングが主な事業内容です。私たちは従来型の選挙プロ、選挙参謀、選挙アドバイザーではありません。選挙で勝つために最も信頼できる候補者、そして陣営の最良のパートナーでありたいと思っています。 そのためには、候補者がいかに気持ち良く、最良のコンディションで選挙戦に臨めるかという環境づくりも勝利への大切な要素です。当選するためのあらゆるお手伝いをさせていただくのが私たちの大切な役割なのです。
　私たちはそうした環境づくりをはじめ、選挙調査に基づいた的確なアドバイス、キャンペーングッズのアドバイス、勝利を掴むための戦略・戦術の策定など、最もリーズナブルな価格でご提供しています。また、当選後の後援会メンテナンス・拡充まで、すべてをフォローしています。 一般に、選挙キャンペーンというと、まず写真撮影をし、名刺、ポスター、リーフレットをつくるといったイメージが先行しています。「PRグッズ」をつくるだけなら広告代理店や印刷会社でも充分良いものができるはずです。
　しかし、選挙とは候補者のメッセージを有権者に対し、いかにわかりやすく伝えていくかといった戦略・戦術が最も重要です。建築で設計・施工があるように、選挙も全体的なコンセプトづくり、PR、選挙キャンペーンの戦略・戦術のプランの作成・管理、そして検証が不可欠なのです。 　そして常に各々のキャンペーンの効果測定と、それに基づく正確なフィードバックも重要です。 「当選」という共通のゴールを目指し、候補者にふさわしい選挙キャンペーンのプランをチームの一員としてプロフェッショナルにリードしていくのが、私たちのミッションなのです。

将来のビジョンはございますか？

　投票率を上げ、できるだけ多くの有権者の方々が選挙を楽しみ、参加したいと思えるような選挙キャンペーンを提案し、展開していきたいと思います。 今、そのための選挙業界のプラットフォームの場を作っている最中です。選挙キャンペーンは日本では諸外国の選挙ＰＲと比べ大きく遅れているのが現状です。
　一般の方々でも、誰でも簡単に立候補・当選できるような「選挙新時代」に相応しいシステムを確立し、コンプライアンスを重視しながら日本の選挙キャンペーンの向上を図っていきたいと思います。 それが最終的に、欧米のような参加型の楽しい選挙に繋がってくると思います。

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