起業家インタビューのthe Entrepreneur(アントレプレナー)インターンの大学生が起業家へ取材！

人生を自分でデザインするのが起業家

ショッピング同行やセミナーやスクールといった多岐にわたる活動をしていらっしゃいますが、どのお仕事も比較的にお客様との関わりが密だと思います。そのお客様との関わりの中で大切なことは何ですか？

　一番大切なのは「人の話を聞く力」です。それに尽きます。会話の中で相手が抱えている本質的な問題を汲み取ること。相手よりも自分が掴むということが非常に重要です。
　さらに、人の話を聞くということは相手のこともよく分かるけど、反対に自分のこともよくわかるんですよ。それによって色んな価値観に触れることができるし、新しい自分の発見になるんです。

なるほど。私自身もインタビューをしていて、特に「聞く力」の重要性を感じます。言葉だけではなく、表情や声の調子から相手の本当に伝えたいメッセージを汲み取ることって、非常に難しいですよね。では、今後のビジョンをお聞かせください。

　今の僕の目標は、２年後、仕事をやめることです！
　子育てに専念するためです。

やめてしまうのですか？！今流行のイクメンですね。子育てに専念する理由について詳しくお聞かせください。

　3歳までの育児にしっかり関わりたいんです！０〜１歳の期間に父親が育児に関わるかどうかで結婚１５年ぐらいの夫婦が離婚する確率に大きく関連するっていうデータが出ているんですよ。僕はまだ新婚なんですが、子供が生まれたら二人とも仕事をやめて育児に専念しようという計画を立てています。これも本田健さんがセミリタイヤして、子育てをして幸せな家庭を築いていたのに影響されたんです。

確かに、その期間に子育てをするというのは大切なことだと思います。より一層、奥様との関係が深まりそうですね。しかしその後のお仕事はどうされるのですか？

　スタイリストではなくて、イクメン啓蒙家でいきたいと思います。特に男性は家庭を犠牲にする仕事の仕方が多いので。でも、子育てだけとは言わず、今まで培ってきたスキルやノウハウを生かして、ライフスタイル全般をサポートしたいですね。

では、最後に起業を志す学生に向けて一言メッセージをお願いします。

　世界を見てください。僕は世界を旅しなかったら今頃、ろくでもない３４歳になっていたと思うんですよ。僕はこうじゃなきゃ駄目だという、固定観念が非常に強かったです。元々日本という国自体が、縄張り意識が強いですから。　
　日本にいると分からないんですよ。世界を見ると、日本が間違っていることも山ほどあるし、逆に日本の素晴らしいところにも気づきます。だから世界を見るのと見ないでは価値観が大きくかわってくる。海外に行くと、固定観念が強い人ほど価値観を覆されます。僕は自分が持っていた常識が全く通用でせず、良い意味で心をポキっと折られましたね。でも、それによって大きく視野と価値観が広がり、楽になりました。
　ただ１つだけ言えることは、どんな人でも僕がいる位置には来れます！特別難しいことをしたわけではないし、秀でた才能があったわけでもない。やればできるんですよ。
　また、起業するなら非常に大切なことが、絶対に「人のせいにしない」ということですね。全部自己責任です。雇われていると人のせいにできたりするんですが、そんな思考をもっていたら絶対にうまくいきません。人生を自分でデザインするのが起業家です。だから、起こる出来事全ての責任も自分にあると思って生きてください。