進取の精神
アップラン株式会社 / 阿部 博
閉鎖的だし、新しいことをするのに躊躇するし、って悪口になっちゃいますけどね・・・純朴で素朴なんだけど、そもそも保守的な風土ですよ。だけど、それだと新しいことをしたいって若者は戻ってこなくなっちゃいますからね。西日本、特に九州とかは新しいことをすぐにやろうという気風があると思いますけど、そういう進取の精神は欠けていると思います。もちろん、それは東京でも同じことが言えます。東京にいる人の中でも、地方出身の人は、「東京に出て一旗上げてやろう」と頑張る人が多いと思います。けど、東京出身の人は同じようなモチベーションは持っていない。地方だと、なおさらそういうエネルギーを持っている人はいないですよ。
「進取の精神」を根付かせるなんてえらそうなことはいえませんが、
まずは、僕たちがやっている業務で実績を見せていくことだと思っています。そこで収益性にかんがみてやって見せることができれば、我々のビジネスを取り入れてもらえるし、それがメリットであると感じてもらえるようになると思います。
まず、先にも言ったように、起業することは目的ではないです。「何で、誰に、どういう貢献をしたいのか」ということをはっきりさせることです。誰かにメリットを与えるのが仕事です。
地方で起業したい人というのはなかなかいないとは思いますけど、そういう人には、「郷里にどういうメリットを提供したいのか」を考えてほしいと思います。自分のやりたいことがなくてもいいし、得意でなくてもいいんですよ。地方に足りないものはたくさんあるので、そこを補うために自分に何が生み出せるのかを考えていけば、やってみたい仕事の動機付けになっていきます。人間にはふつう、善の心があるので、自分の美しい心情に訴えかえるものは何なのかを考えるといいと思いますよ。