独立は、「独り立ち」ではない
株式会社ファイブスターパートナーズ / 蒲池 崇
漠然とですが、学生の頃から日本を良くしたいとは思っていました。
日本の会社の9割以上は中小企業なんです。先ほども言いましたが、私が学生の頃は景気が本当に良くなかったんですね。大企業がどんどん潰れて、当時はリストラの嵐で、大変な時期でした。それでも、9割を占める中小企業が元気になれば、なんとか日本経済も良くなると思っていたことがありました。
最初は大きな苦労をたくさん経験しました。
その中の一つは、起業した時は今と違う事業をやっていたんですけど、3か月経過しても、(前の会社から1社も、お客様をもっていかなかったこともありますが、)お客様が1件もつかず、方向転換せざるを得なかったことです。その事業のために会社に勤務しながら約1年間準備していたんです。昼間は会社に勤務しながら夜はビジネスプランを練ったり、多くのセミナーに参加したり、本を読んだりして当時の給料やボーナスの生活費を除いたほとんどは、それらに使っていました(100万円以上は使いました)。それだけ自信があったビジネスプランだったので、それを3ヶ月で全て捨てて、別の事業に切り替えるときには、すごく悔しかったですし辛かったです。
それ以外にも、ここではいえないことが山ほどありますが、どんなときでも、「乗り越えられない試練はない。」「試練は、乗り越えられる人のところにのみやってくる。」という思いで、また、たくさんの人々に助けられ、なんとか乗り越えてきました。
お客様に直接喜んでいただけることですね。
平たく言えば、「ありがとう」って直接言われることが多いところですね。実は、以前の会社(社員教育会社)の時は、お客様の顔は見えるのですが、その業態からして、(直接クレームが来ることはあっても、)直接喜んでいただけるというものではなかったんです。喜んでいただけている姿が直接見えないと、だんだん、何のためにやってるのかわからなくなってきますし、それがいまや、直接喜んでいただける事業なので、ものすごくやりがいを感じて、本当にお客様のためにできています。
また、世の中には、誰かが得する分、誰かが損したり、誰かが嬉しい思いをしている一方で、誰かが悲しむことになったりする事業というのがかなりありますが、私がやっていることは、仕事がら、まず、その中小企業の営業マンが喜んで、そして、その会社の社長が喜んで、そして、その会社の全国にいるお客様が喜んで、またそのお客様の周りにいる人まで喜べる事業なので、「世の中にとって良い事業」であることが、なにより嬉しいですね。