何か社会に還元していこうとすること
カウンセリングルーム聴心館 / 国府谷 明彦
それも流れの中で、自分自身で決めたいものもあるし、社会の流れによって変わってくるものもあるかもしれないじゃないですか。
これをやりたいって自分で決めても、本当にお客様が喜んでくれるものでなければ、やっていいものかどうか分からないっていうところがありますよね。そこで自分がやろうって思ったものを見つけたらチャレンジしたいっていうのはありますよね。企業にとっての軸は一つだと思っていて、「社会に存在意義があること」だと思うんですよね。企業っていうのはお客様に喜ばれるものを提供しなければうまくいかないんです。企業が倒産するっていうのは、マネジメントがうまくいかなくなったっていうのもあるかもしれないですけど、世の中に必要とされなくなったっていうのが多々ですよね。かりにハリーヒルという会社がなくなるとしたら、それはハリーヒルが社会に存在意義が認めら得なくなったときだと思います。
そうですね、まず一つはうちのシステムを理解したカウンセラーをどんどん増やしていきたいですね。そうすることでもっと「聴心館」を冠したカウンセリングルームを増やしていくことができますからね。「聴心館」を気軽に行けるカウンセリングのブランドにしていきたい。カウンセリングルームを知らなくて状態が悪化してしまい、結果的に精神科に入院や自殺になってしまったりする方がやはり多いんです。そういう人を少しでも減らしたい。もう一つは、例えば北海道で聴心館に通っていた人が九州に引っ越すことになったけれど、九州の聴心館に行けばまた同じカウンセリングを受けることができるというようなシステム作り、支店展開ができるようになればいいなと思いますね。
私たちの基本にあるのは聴心館のブランドを定着させたいということです。それから、うちのカウンセリングっていうのは日本式のカウンセリングなんですね。今のカウンセリングは,欧米型の自立した個人をサポートするカウンセリングから生まれたものが主流なんです。人前で自己主張できる自分をサポートするカウンセリング。でも,日本人は自己主張すると言うよりも、今の自分を解ってほしいという想いが強い。それをカウンセラーに理解してもらった上で,どうすればいいかというアドバイスが欲しいんですね。そういう日本人にフィットしたカウンセリングを聴心館ブランドで広げていきたい。それが夢ですね。
単に自分が儲けるだけの起業は難しいと思います。やはり世の中のことを考えることが事業を成功させるコツじゃないですか。儲けることはもちろん大事です。でも自分だけが儲けようというのではなく、なにか社会に還元していこうとする事。それさえきちんと意識できれば起業は成功するんじゃないですかね。