商いは飽きない
株式会社インクローバー / 松岡 隆文
一生懸命やったと思って生きたいです。人生は偶然の連鎖だと思っています。いつ、どこで、誰と、何をするかは全て偶然だと思います。起業時は前職で出会った2人とその友人1人と私を含めて4人で起業をしましたが、運命とは思っていません。 最近読んだ本の中に、デザイナーによっては同じ写真を見てもインスピレーションを受ける人がいる一方で、それを受けない人もいると聞きました。その違いは偶然の出会いの中で、自分に感性を受け入れる土台があるかないかだと思います。だから偶然の瞬間を大切にするために、24時間365日仕事をします。例えば、あの時言われた言葉の意味が今になって理解できたと思う瞬間というのは、非常に悔しいです。 チャンスは1回しかないですから、後悔だけはしたくないです。だからこそ日々の仕事をやり続けます。仕事をするのが楽しいですし、考えることが好きなので、ずっとビジネスの事を考えていても全く飽きません。商売は商い(あきない)だけに本当に飽きません。なぜなら周りの環境が変化するので、自分たちのやらなければならないことも変化していくからです。
誤解を招くかもしれませんが、お金に対してモチベーションがある人が良い経営者になると思います。私も様々な起業家や経営者と接する機会がありますが、そういう人は前に進んでいく力が非常に強いです。また、モチベーションの高い人は創業者に多いです。2代目や3代目の経営者になると裕福な家庭に育ち、すでに会社経営の土台があるので、上場している会社でものんびりしている経営者が結構います。経営者に向いている人はお金に対する執着心がある人が良いと思います。けれどもそういう人は人間性が欠けている人も少なくはありません。お金のために仕事をしていますが、一方でお金に上手く振り回されていますから。良い会社というと疑問かもしれませんが、そういった会社は業績も上がってきますし、その経営者を見るとすごいなと思います。
学生の時はやりたいこと、自分が今正しいと思うことをやってください。今の学生は、知識はたくさんあっても、実際に行動に移している人は少ないです。まずは行動することから始めてください。失敗しながらではないと学べないことは、知識よりもはるかに多いですし、自分の経験になります。その積み重ねた経験で人間に厚みが出てきます。それが力になるので決して知識だけの頭でっかちな人にはならないでください。