商いは飽きない
株式会社インクローバー / 松岡 隆文
大学は外国語大学だったんですが、友人がデザインや建築を専攻している人が多かったので、私もデザインの方に興味を持ち始めました。当時はクラブでのイベントサークルを企画していたので、イベント時のフライヤーの作成をしていました。もともとモノを作るのが好きだったんです。勉強に関しては外国語大学だったこともありTOEICを受けて半年間アメリカに語学留学に行きました。現地では寮生活だったのですが、フランスやイタリア、スペインやタイなど様々な国の人と接していく中で、いろんな文化を触れるようになり、日本がどういう国なのかを知る良いきっかけになりました。
もともと海外で暮らしたいと思っていました。好きなものがアメリカやヨーロッパのものが多かったんです。そして留学して世界観が変わったからです。日本を離れると良くない意味での日本の特殊性が目立ちました。例えばアメリカの大学生はすごく勉強をします。メリハリが聞いていて、志が高く勉強する量がとても多いんです。反対に日本では、そういった人が少ないという印象でした。周りに流されて適当に生きている人が結構いると思います。私はそういうのが嫌だったので、海外に興味を持つようになりました。
実は以前から起業しようと思っていました。具体的にいつ頃から起業をしようと思ったか覚えていませんが、大学を卒業してからは起業の準備期間としてIT系の会社に5年くらい勤務していました。自分がサラリーマンを経験していて分かった事もあります。経営者は常に会社の事業をどう伸ばすのかを考えていることです。つまり24時間365日自分の会社を良くしようと思って行動しますが、サラリーマンは朝9時から18時の間に自分をどう良く見せようか考えるという、差が乗じてしまいます。そのギャップをどう埋めるかだと思います。