10年後の未来を明るくしたい
ティー・フォー・ティー株式会社 / 杉田 泰輔
人との出会いの幅が広がったことだと思います。様々な業種の人とお話をする機会が増えて、多くの刺激を受けました。どうしても会社勤務だと、一つの業界にばかりの知り合いに偏りがちです。会社の枠が外れたので、自由にいろいろな業界の人と接することが出来たと思います。起業していなかったら、このインタビューもなかったですから。今私が出会っている人は全員、起業後に出会った人ですから。また起業して同じ起業家に興味を持つようになりました。視野が広がると同時に、自分とまったく異なる考え方や価値観を持つ人もいるという多様性が理解できたことです。そうすることで、自分自身もしっかり見つめ直すきっかけにもなりました。
ビジネスをやるので、やはりリソースや資金などの限界があるのは苦労しました。そのために収益の確保や必要としている顧客の獲得に行き着くんですけど、自社の商品やサービスが世の中のためになっているのか、自分たちがそれを開発して提供できているのかは重要な要素だと思います。自分では、世間にとって必要だと思っていても、世間は必要としていないなどのギャップをどう埋めるかは苦労する時があります。
落ち込んだ時に「良かった」や「ツイてる」というプラスになる事をたくさん探すことです。人間上手くいかない時は、必ずあると思います。そういう時にこそポジティブになることを探すと良いと思います。また以前読んだ本にあった格言ですが、「Stay hungry, stay foolish」という言葉があります。捉え方はや感じ方は人それぞれですが、私はこの言葉を聞いて今やっている事が100%ではないと思っています。自分たちの商品を日々良くしようというふうに見ています。また社長業をやって感じた事ですが、自分は何も出来ないと感じました。他の人の力がなければ成す事が出来ないなと思いました。 自分は無知なことはたくさんあって、知らない事を知っている人の協力があって初めて出来る事がたくさんあると思います。自分が命令するのではなく、謙虚に相手に依頼することが大切であると感じました。そういう力を応援してもらえる会社でなければと思います。だから、壁にぶつかっても諦める事なく、そういったことを思い出せるようにすべきだと思います。つまり気持ちの持ち方次第だと思います。
以前、会社経営で大変な時期があった時に、仲の良い知人に会った時に「疲れているね」と言われた時がありました。私は疲れているつもりはなかったんですが、どうやら笑顔がなかったようです。自分は意識していなくても、経営のマイナスな要素が笑顔を消していたんです。また、私の好きなセミナー講師の方でいつも笑顔を絶やさない人がいます。その人と接していて思う事が、笑顔は伝染するんだなと思いました。