多様性を活かす
株式会社モンスター・ラボ / 鮄川 宏樹
起業したら苦労の連続ですよ。ただ、起業する時の苦労はないです。新しくサービスを立ち上げる際には、必要な人材と最低限のお金があればいい。出来る人さえいれば、良いサービスは作れますからね。自分の場合、それまでの社会人経験で出会ってきた素晴らしい人が集まってくれましたし、資金も潤沢には必要なかったので、起業時は大変ではなかったです。しかし、サービスが拡大していくにつれてサーバー代や人件費が更にかかってきます。そのために資金を集めて、人を増やしていかなければならない。サービスは作ることよりも、成長させることが大変です。
起業は決して楽な道ではないのでみんながそういう道を進む必要は無いと思います。でも、何か情熱を持って取り組むことが楽しいと感じる人にはすごくエキサイティングな道だと思います。「能力がないとできない」ということはないと思います。情熱があって、夢中で何かやりたいという人なら誰でもできることだとも思っています。能力がないからといって諦めたらもったいないです。やってみないと分かりません。若い時ほど失うものもないので、若ければ若いほど起業するには良いと思います。
全体で大きな目標や価値観を共有しつつ、各場面では個々がリーダーシップを発揮していく組織です。例えば音楽サービスであれば、リスナーとアーティストを繋げるためにはそれぞれの目線で何ができるのかを、ゼロベースで考えられる人が良いです。そういうリーダーシップを持った人の共通点としては当事者意識を持って行動できることが挙げられます。
うちには、“多様性を活かす仕組みを創る”というコーポレートミッションがあります。それは、音楽やアーティストの多様なカルチャーを発信したいという思いから来ています。自分たちが多様なカルチャーや国籍を受け入れることで、よりグローバルで面白いものが作れるのではないかと考えています。
大人になっても本質的な欲求などは変わらないと思います。知識がついたからと言って違う人間になりません。何かやろうと思った時はリスクや制約を考えがちで、大人になると様々な考えが邪魔します。中学生に戻った気分でピュアな気持ちで何をしたいのか?考えることが大切です。 また、提供者側の論理に立たず、あくまでもユーザー目線(素人目線)でサービスを考えることが何より重要です。そういう2つの意味を込めています。
アイスホッケー部で活動していました。大学からアイスホッケーを始める人ばかりのチームだったので、自分たちでどうしたらチームが強くなるのか考えて行動することが重要でした。どうしたら目標を達成できるか?チーム全体の意識を高いままに保てるのか?など常に考え皆で議論していました。