ビジネスのためのIT活用
ITビジネスコンサルティング / 今井 良雄
会社を辞めた後は、今までの自社株の第三者割り当てで得たお金を使い、地球一周のピースボードの旅に行きました。
何故かというと、コンサルティングをしている際、外資系企業を担当していたにも関わらず全然英語が話せない自分が悔しかったんです。そして留学をしようと決めた矢先、9.11のテロ事件が発生しました。「えっ?留学行けないじゃん。」ってなりましたよ(笑)。
その時、たまたま行きつけの居酒屋に「世界一周ピースボードの旅」のポスターが貼っていました。ならば、平和の船なら攻撃されないし、英語の学べそうだし、行ってみよう思い、すぐ行動に移しました。
ピースボードは約3ヶ月間かけて、地球を一周する船旅です。そこには若者からお年寄りまで幅広い年齢層がいますが、特に多いのは、20代前半の若者と、定年後年金暮らしのご年配方です。 僕のように29歳の働き盛りの時期に、3ヶ月間という時間を作って世界一周に行ける方は多くいません。若い人は仲間と一緒に朝まで遊んでいる。お年寄りはのんびり世界を回ろうという中で、今までの大手企業の名札を降ろした生活、島ひとつ見えない360度の海原を見ては、自分がどれだけ小さな存在であるかに気付かされました。そして、今まで生きて来た道というのは、先人が作ったレールの上をただ歩かされていること」だった様な気がします。ピースボートは見た目観光ですが、実際は日本から見えない世界の色々な問題を肌で感じること。そして、日本に帰ってきてもそのような問題を伝える事で世の中を変える意味を含んでいます。
一つのテーマに向かい世界を一周することで、帰ってきたときに色々な社会の仕組みや世の中の矛盾に気が付くようになります。僕が船を降りた時に思ったことは、「人間らしく生きよう」ということでした。
好きな仲間と守るベき人がいて、夢にチャレンジできるような社会。その社会の中で自分の役割をどう作るかが大事なのだと思わされました。自分でしかできないフィールドを探そうと思えるキッカケをピースボードが与えてくれましたね。
人間らしく生きることができるという事です。何もないところから考え、工夫する。時には失敗しながらも、社会の中で自分の役割を作ることができるということです。
それが人間らしく生きることであり、自分らしく生きることであり、起業の本当の魅力だと思います。