0から価値を創るもの以外やらない
株式会社ビズリーチ / 株式会社ルクサ / 南壮一郎
抵抗感はありましたけど、若いから許してもらえることもあるだろうと考えていました。若いうちは、やり直しがきくこともあります。皆さんは、何をリスクと考えますか。リスクって、単に失敗に対する恐れなんです。失敗したからといって、次も挑戦してはいけないことはなくて、自分が終わりだと決めるまでは、やり続けることができます。だから、若いうちはリスクなんてないですよ。
仕事に対してやる気があって、努力する人はリスクなんてありません。行動しない方が、ダラダラ時間が過ぎていくだけなので、リスクですよ。1番のリスクは死ぬことですからね。タイムオーバーが本当のリスクなんです。人は必ず終わりがあるから、何もしないで終わることが最大のリスクだと思うんです。
球団運営は3年間携わりました。新しいプロ野球チームを創れるなんて、また体験したいと思うくらい楽しかったです。でも、次のフェイズに行かなくてはいけないと思いました。今度は、自分が主体となって何か他の分野で事業を創ってみたいと思ったのです。 自分がやりたかったのは、ゼロから何か社会に影響を与えられるものを創ることでした。
その頃、インターネットという産業革命が目の前に起きていて、この時代にいるのに、自分はなぜ関わっていないのだろうと思ったんです。転職活動で不便に感じたことがあって、それをインターネットで変えれば良いと気づきました。出来ない理由を挙げる人は世の中にたくさんいますけれど、とにかくやってみれば良いと僕は思います。
楽天イーグルスでの合言葉は「歴史を創ろう」でした。球団を創った経験はあまりに刺激的すぎて、ワクワクするものだったので、今後、僕がやる仕事は、ゼロから価値を創るもの以外やらないと決めていました。
その瞬間が大変かどうかは、気にしていないです。ゴールから逆算して自分がワクワクすることがあるなら、途中の苦労もまったく苦労とも思わないです。自分が楽しいと思うゴールがあるわけですから、そのゴールをイメージしてゴールに向かうんです。試合で活躍することが目的で練習するのであって、練習が嫌いならその時点でおかしいですよね。
今、4年半で260人の仲間が増えました。ビズリーチ以外にも、Eコマース事業「LUXA(ルクサ)」とアジア向けの採用事業の「RegionUP(リージョンアップ)」、ITのものづくりを支援する「codebreak;(コードブレイク)」というサービスを展開しています。今後も、たくさんの事業を創ります。インターネットを切り口に、世の中がもっと便利になるようなサービスや事業をたくさん創っていきたいですね。
楽天の三木谷さんですね。世の中における新しい事業に対する考え方を教えていただきました。三木谷さんから「事業において一番大切なことは大義名分だ」と言われたことがあって、今でもその言葉を大切にしています。「何のために事業を創っているのか?」を問い続けて、大切にしています。
自分が何をしたいかなんて、社会人にならないと分かりません。だから、学生のうちは学生にしかできないことをした方がいいと思います。ぜひ、時間のある学生のうちに、世界を見て欲しいですね。世界には、いろいろな価値観や考え方がありますので、それを自分の目で見て欲しいです。