今やっていることに意味があるか
株式会社エウレカ / 赤坂優
弊社が始めたサービスはECサイトのメディアに関する事業でした。これはイマージュ・ネットでメディア事業をやっていた時に気付いた問題点から生まれました。
まず、アパレルの原価率の低さ。そして、メディア事業の可能性を発揮出来ていない状況です。アパレルって原価率低くて、結局売上げの2割程度しか残りません。それに対して広告事業はメディアである限り、10割が売上げです。会社にとっても広告事業は貴重な財源だったことは間違いありません。 僕が起業すると、そのメディア事業をまるごとアウトソーシングしていただけました。僕はイマージュ・ネットでその事業をやっていた身として、メディア事業の有益さが分かっていたから、それを他社に横展開したという経緯です。
既存の広告事業から早く撤退出来るようなビジネスモデルを創りたいです。
僕は営業は得意なんです。でもあまり好きじゃない。なぜなら売りに行かなければいけない商品というのはマーケティングが出来てない商品だからです。逆にgoogleのAdwordsや、facebookADのように売れるものを持っていたら、オートメーションでむこうから人は買いに来るので営業は必要ありません。 そのように考えているので、「うちの営業マンはすごく優秀だ」って自慢する会社にだけはなりたくないと思っています。
それからもうひとつ理由があります。
営業系事業というのは労働収益型で、働いた分しか儲からないんです。こういうシステムだと、みんな毎月毎月目標やノルマがあって、それを達成出来ないと怒鳴られます。
それに対してGREEとかDeNAなどの、調子のいい企業のビジネスモデルは収益逓増型なんです。このタイプは最初はコストがかかるんですけど、ある一定のところから利益が上回って、そこからは利益がコストを引き離していくようになっています。
これは自分たちでもの作りをした結果のコンテンツが、プラットフォームになったからであって、こういう事業をやらないと、いつまでたっても人は楽になりませんし、余裕が生まれません。余裕が生まれないと新しい発想が生まれません。そのような会社は必ず疲弊していきますし、長く存続することはないと思います。ですから、自分たちの会社では営業事業から早く撤退したいと考えています。
撤退した上でやりたい事業としては、自分たちで何かを創る「もの作り」です。マーケットは日本ではなく、北米と東南アジアを考えています。
「楽に儲かるかどうか」です。「楽に儲かる」の定義もたくさん考えられます。利益率が高いとか人件費が掛かりにくいとか原価率がすごく低いとか、どれだけこの要素を取り込めるかです。 あと、何度も言いますが労働収益型は僕は優秀なビジネスモデルだとは思いません。どれだけ収益逓増型にできるかが、鍵だと思います。
「自由」ですね。それは命令されて仕事する人は命令されないと仕事ができない、考えることの出来ない人なんです。でも僕は考えてほしくて、考える人を育てるには自由な環境を与えるしかない。だから自由な環境を与えたいけど、自由ってすごく難しくて、甘える人が出てくる。「自由」と「自律」は切っても切りはなせない関係で自律型の人間じゃないと自由って得られないし、自由を得たければ自律しなければならない。
難しいけれど、実現してほしいので、会社のテーマは自由と自律です。