起業は早い方がいい。若い方がいい。
CEO/Co-Founder of Grow!Inc. / 一ツ木崇之
Growは一言で言うと、お気に入りのコンテンツにチップを贈ることができるサービスです。Grow!ボタンをクリックすることで、クリエイターにコンテンツ製作者へ金銭的支援を行うと同時に、それを友人に共有することができます。ブログやテキストコンテンツにGrow!ボタンを設置するわけですが、それら以外でも、オンライン上のあらゆるページ・活動に対し、Grow!することは可能です。
私はずっと音楽をやっていて、大学時代はDJをやっていました。だから、今でもミュージシャンやアーティストの友だちが大勢います。そんな彼らから、「作りたいものを作れない」という話を耳にすることが多くありました。最も衝撃的だったのが、武道館でライブをやっているようなミュージシャンでさえ、アルバイトをしないと生活できないような現状があると耳にしたときでした。信じられませんでした。
また金銭的な問題だけではなく、様々なしがらみの中で作りたいものを作れない現状がありました。そこで、クリエイターの収益構造を変えたいと思ったんです。
確かにリーマンショック以降、クリエティブなものがお金にならなくなってきています。なぜならば、生きる上で必ずしも必要不可欠なものではないからです。しかし、クリエティブによって、文化が生まれ、心の豊かさが保たれるのだと思います。
今だからこそ、クリエイターの収益構造を変えなきゃいけないと思っています。Grow!を作ったのも、そこに理由があります。
クリエイターとファンの間には、必ず芸能事務所などの中間業者があります。しかしソーシャルメディアが発達した今ならば、中間業者を通さなくても、ファンに対して直接伝えることができます。それは、言葉、音楽、記事、動画、写真、メッセージ、あらゆるものが当てはまります。
中間業者がなくても、コミュニケーションもとれます。しかしただひとつ、チップのように気軽にお金をを渡す手段がないんです。その間の役割をGrow!が担うことが可能なんです。
ソーシャルメディアの発達で個人の力が大きくなっています。個人が音楽を作って、YouTubeにアップしても、世界に対して発信力を持つ時代です。しかし、そこで終わってしまう。それで生活をすることができない。そこで、Grow!ボタンを通して、ワンクリックでチップを渡せたら、金銭的不自由で彼らの才能が埋もれなくて済むようになります。
私たち自身、Grow!ボタンを押させるモチベーションが大切だと思っています。そこで、他にはない三つの機能を作りました。
①Grow!ボタンを押したユーザーだけに特別なコンテンツがもらえる機能
②Grow!ボタンを押した事がGrow!のプラットフォーム以外のSNSにシェアされる機能
③Grow!ボタンを押したファンのランキング表示される「Grow!ボックス」(現在開発中)機能
この三つです。
そういうことです。しかし、大部分のクリエイターはファンクラブを持つことができません。そこでGrow!が登場します。
2つ目は、押したことがFacebook、Twitterなどのソーシャルメディア上でシェアされる点です。押したことをみんなに知ってもらえるのは、ファンにとっては気持ちいいですし、クリエイターにとっても、より多くの方に知ってもらえることになります。
クリエイターとファンの双方ににメリットがあると思います。
また、3つ目の競争できる仕組みで言うと、一番のパトロンが可視化されます。これで、クリエイターの公認になることができます。これによって、クリエイターが無理に頑張らなくてもGrow!ボタンを押させるモチベーションを起こすことができます。
1/12現在、4000人ほどに利用していただき、Grow!ボタンが設置されているページは、425万ページ以上にのぼります。しかも、これは指数関数的に増えています。
また今回、Grow!のウェブサイトをリニューアルしました。Facebook、Twitterのアカウントさえあれば、簡単にGrow!のアカウントを所得できます。
なにがしたいかというと、ユーザーが、新たなユーザーを呼ぶ仕組みを作りたかったんです。
HTMLで簡単に自分のWebサイトやブログに設置できるGrow!ボタンですが、クリエイターへのヒアリングにより、それすら難しいと感じるクリエイターが多くいることに気づきました。そこで今回は、Grow!のアカウントを取得するだけで、自分のプロフィールページにGrow!ボタンが自動的に設置されるようしました。
さらに、自分のプロフィールページをFacebookやTwitterで簡単にシェア出来るようにした事で、そのシェアを見たGrow!を知らない人が新たなユーザーになってくれます。そうやって、ユーザーが自己増殖する仕組みを作りました。