学生のうちに本気で何かに取り組もう!
株式会社VOYAGE GROUP 代表取締役CEO / 宇佐美 進典
まず、チームが大切だなと思ったのは2005年からです。弊社は2001年にサイバーエージェントのグループ会社になり、私自身は、2005年〜2010年までサイバーエージェントの役員も務めていました。2年前にそのグループから出たのですが、役員時代は藤田社長がどうやって経営をしているのかを間近で見ていました。サイバーエージェントと弊社は、設立のタイミングが1年しか変わらないにも関わらず、何故こんなにも差が生まれてしまったのか不思議でなりませんでした。実はその差が、人に対する考え方の差で、それが積み重なって大きな差になってしまったということです。弊社をサイバーエージェントよりも、もっとすごい会社にしようとしたら藤田社長以上に、人に対してこだわりを持ち、突き抜けなければいけないと思いました。
はい、圧倒的に多いと思いますよ。まず、起きてから寝るまでの大半の時間を会社で過ごす訳じゃないですか。そう考えた時に、起きて過ごしている場所がもしもつまらないのであれば、人生の大半はつまらないということになってしまいますよね。そうではなく、会社で過ごす時間がその人にとって有意義であって欲しいし、仕事をしている仲間同士も単なる仕事仲間だけであってほしくなくて、人生を通じた仲間であってほしいと思っています。そのためには、各々が任された領域の仕事だけをやるのではなく、会社をどうしていきたいのかという想い、他の部署がどんなことをしているのかを知るといったことが必要となります。なので、弊社では部署をまたいでコミュニケーションをとれる環境や、新しいビジネス案がどんどん出せるような企画を用意し、セレンディピティ「求めずして思わぬ発見をする能力。思いがけないものの発見」を大事にしています。
僕に関して言えば、インターネットという領域の中で、やりたいことができているということですね。チームとして作っているものが、世の中に影響を与えていて、その影響力がどんどん大きくなっていると実感できているのは幸せなことです。
サークルには入っておらず、ほとんどアルバイトをしていました。具体的には、家庭教師やお弁当を売ったり、結婚式のカメラアシスタントや、オフィスの事務やバーテンダーなど多種に渡りますね。すみません、僕の学生時代の話はあまり参考にならないと思います(笑)
そうですね。色々なアルバイトをしましたが、どれも中途半端で終わってしまいました。大学の授業もそうですし、成績も悪くゼミにも入れませんでした(笑)。実は僕、学生結婚をしていまして子供もいました。やはり子供の面倒を見ることは大変でして、本気で何かに打ち込むことが中々できなかったです。時間を上手く使えなかったんですね。やりたいという気持ちと相反して、やりきれない自分にフラストレーションばかり溜まってしまいました。そして社会人になって、仕事に集中する環境ができたので思いっきり仕事をすることができました。アルバイトでは思いっきり仕事をすることができず、苦しい思いをしたお陰で、社会人になってからの仕事は本気で打ち込むことができました。それは仕事が好きということ以上に、自分の中で制限をかけることなく存分にやれる環境がとても居心地がよかったということです。
始めた当初はつまらなかったですよ。何をすればいのか分からないし、どこに面白さを見つけていいのか分からないですし。しかし不思議なことに、やり続けると仕事って面白くなるんですよ。やっていくと自分が成長しているのを感じることができますし、本意で取り組むことで、自信にも繋がりますし。それがまた次の挑戦にも繋がり、その連続の結果が今の自分ですね。