「誰もやったことがないことではなく、自分がやっていないことをまずやってみる」
株式会社ラブグラフ 代表取締役社長/駒下純兵
「優しい」写真を撮るように意識しています。ミスコンのカメラマンを始めた時に、より多くの人に自分の写真を見てもらえるようになり、ある人に「駒下って優しい写真撮るよね」と言われて、「あ、俺って優しい写真撮る人なんだ」と自分で感じるようになりました。あとは自然な写真を撮るようにも心がけています。結婚式のエンディングで自撮りやプリクラよりも、自然な写真が流れるから結婚式って泣けると思うんです。どうやって自然な写真を撮るかというと、まずカップルと仲良くなりきるんですよ。撮影の前にカフェなどで話す時間をとって、「どんなきっかけで付き合ったんですか」とか、「どんな思い出がありますか」といったことを話してそのカップルと仲良くなりきります。そうすると僕がさっと身をひいても二人だけの空間で居続けてくれるんです。それを遠くから撮っているから僕達の写真は自然に見えるんじゃないですかね。カメラマンもコミュニケーションが上手な人たちばかりです。
僕はカメラマンの採用もやっているんですが、カメラマンなら誰でも採用するわけではありません。雰囲気やしゃべり方でこの人ならいけるなって思うことがあって、こういう話し方だと自然に撮れるなっていうことも何となくわかるんですよ。Lovegraphって美男美女しかのれないんですかって話をよくされるんですけど、全くそんなことはないです。それでも、みんなかわいくかっこよく写っているんですよね。どんなに腕がいいカメラマンが最高の環境で写真を撮ろうとしても、その子の彼氏が何気なくiPhoneで撮った写真には勝てないって話があって、やっぱり好きな人にしか見せない表情っていうのがあるんです。僕たちは常にその好きな人たちにしか見せない表情を撮ってるわけじゃないですか。だから、僕達の写真はかわいかったり、かっこよく撮れるんですよ。カメラマンにはいつもその子の彼氏、彼女を超えられるように写真を撮るようにと言っています。
やりたいことをするのにお金と時間で言い訳したくないと常に思っています。お金もバイトをしたら集められるし、時間も作ろうと思えば作れるし。何かやりたいことがあるのにお金と時間がないと言ってやらないのはもったいないです。