「失敗」とはポジティブな「経験」
株式会社エニタイムズ 代表取締役 / 角田千佳
慶應義塾大学法学部政治学科卒業。新卒で野村證券に入社し、その後IT企業を経て、”豊富な幸せの尺度を持った社会の実現”を目指し、2013年に株式会社エニタイムズを創業。同年末に、日常のちょっとしたお困りごとを簡単に依頼・請負できるサービス「Any+Times」をリリース。
【株式会社エニタイムズ ホームページ】
「Any+Times(エニタイムズ)」という、日常のちょっとした困りごとを気軽に依頼したい人と、空いた時間にスキルを活かして仕事をしたい人をつなげるマーケットプレイスを開発・運営しています。
依頼内容は、料理や掃除といった家事から、家具の組み立て、ペットの世話、介護ケアなどを始めとして、人気のカフェの行列に並んでいて欲しいといったご依頼などもあります。
小学生の頃から途上国でまちづくりに関わる仕事をしたいと考えていました。その際の選択肢は主に二つあり、国連の機関で国際公務員として働く、あるいは現地で事業を立ち上げるというものでした。その中で、自立を促すような持続可能なまちづくりを考えたときに、自分は、事業を立ち上げる方がより大きい影響を与えることができるのではないかと考えました。
ですが、社会人になり、様々な方とお話ししていく中で、「日本という自分の身近なところで、そもそもまちづくりが出来ているのか。むしろ地域や人のつながりは希薄化してきているのではないか」と考えるようになってきました。なので、途上国のまちづくりを考える前に、まずは身近な日本から、地域の繋がりを作る事業をおこそうと思い、今の事業を始めました。
そうですね。途上国のまちづくりをしていきたいという思いは変わっていないので。全く同じビジネス形態では考えておりませんが、現在の日本での事業で培ったノウハウを途上国でも活かしていきたいと考えています。
小学生の頃から読書が好きで、なかでも緒方貞子さんの本に影響を受けました。緒方さんは実際に現地に足を運んで視察し、その時の様子を書いた本から刺激を受けました。先進国で暮らしている自分にとっては衝撃的で信じられないとことばかりでした。「戦争もなく、衣食住にも不自由しない、全く異なった環境に自分はいる。何か出来ることがあるのでは」と思ったのがきっかけです。