「目標」を定めて突っ走れ
ピクスタ株式会社 代表取締役 / 古俣大介
ありませんでしたね。「孫社長のような事業家になる」と決めた時から、とにかくその思いだけで突っ走ってきました。起業家の人は皆、自分で「やりたい」と思ったら、やらないと気が済まない性格なんです。本気で「こういう人生を送りたい」と思える目標があったら、それに向かってがむしゃらに努力することができると思います。
はい。僕の場合は、明確な目標があるからこそ、それに向かってがむしゃらに努力することができたのだと思います。目標が無かったり、曖昧なものだったりすると、ある程度成功した時点で満足してしまうと思うんです。そうではなくて、常に上を目指していられる「大きな目標」を持つことは、事業を成功させる上では大事だと思います。
僕が良く言っているのは、「自分の原体験を見つめ直す」ということですね。たとえば子供の時に一番ワクワクしたことが何かだったり、これまで感銘を受けた出来事などを考えて、そこから自分のやりたいことを見つけるんです。僕は子供の頃からアニメや漫画といったコンテンツが大好きで、だからこそ、そういったコンテンツに関わることのできるサービスを作ろうと思ったんです。
こういう風に、自分の原体験から、「自分が本当にやりたいこと」や「目標」を見つけることが大事だと思います。理想を言えば、そういう明確な目標を就活の前から見つけられると、就活で焦る必要が無いので良いですよね。
これは、今の会社を立ち上げた時に気づいたことなんです。僕はこれまでに、いろいろな事業に手を出した経験があります。小さいものを入れると7、8個くらいに登ります。でもほとんどの事業は、始めてもしっくりいかずに、うまく続かないことが多くて。それで、「自分にとってブレずに続けられる事業って何だろう?」と考えるようになったんです。
そんな中、28歳で立ち上げたピクスタは、全くブレずに事業を拡大することができました。ピクスタは「自分の人生を賭けてやり遂げたい」という事業だったからです。
やっぱり起業をすると、たくさんの障害や苦労、「諦めたい」と思うタイミングに遭遇します。でもそういう苦難に立たされた時に、いかに諦めずに続けられるかどうかというのは、「それが自分にとってやるべきことなのか」によると思うんです。