「目標」を定めて突っ走れ
ピクスタ株式会社 代表取締役 / 古俣大介
「毎日の積み重ね」を大事にすることですね。経営をしていると、良い事や悪い事、本当に色々な出来事が毎日のように起こります。でも、安定して事業を続けるためには、その出来事にできるだけ左右されずに「やるべきこと」を淡々とやり続けることが大事だと思うんです。毎日コツコツとサービスを改善したり、「今日やる」と決めたことをしっかりとやり切ったり。そういった毎日の努力の積み重ねこそが、大きな成果に繋がるんです。
これは、色々な経営者を見てきた中で学んだことです。15年くらい経営者をやっていると、色んな経営者の方にお会いすることがあります。そんな中で、事業がダメになったり伸び悩んでいたりする人というのは、そういう「積み重ね」を大事にしていないことが多いんです。少し事業が上手くいくと、すぐに飲みに行ったり、遊んでしまったり。そういう経営者は、会社を安定して継続することはできません。やはり、会社において経営者の姿勢は非常に重要だと思います。
「フェアネス(公平性)」ですね。我が社では、意見を出し合う時、「誰が言うか」じゃなくて「何を言うか」を重視します。年齢や性別、立場などで贔屓をせず、皆の意見を公平に尊重し合うということを、社風としてとても大事にしています。なぜなら僕らのサービスにとって一番大事なのは、究極的に言えば「ユーザーに支持されるかどうか」だからです。だから、「誰が言うか」というのは全く重要じゃない。どれだけ皆でサービスを向上できるかということに注力しています。
そういった、社内での決め事をまとめた行動指針として「ピクスタウェイ」があります。これは、4〜5年前に全社合宿で決めたものです。隔月で部署ごとにミーティングを行い、それぞれが「ウェイに沿った行動ができているか」を発表し合うんです。こうした企業文化の醸成によって、ピクスタのメンバーの意思を統一し、コミュニケーションを円滑にする努力をしています。
良い作品が投稿され、それが実際に活用されるのを見た時ですね。「PIXTA」では、毎日1万点以上の写真やイラスト、動画が投稿されてきます。それだけでも感動するのですが、そこに売買が生まれて、更にその素材を使って新しい作品が生まれる。我ながら、このビジネスモデルには感激します(笑)。
もう一つは、会社のメンバーが、会社と一緒に成長している姿を見た時です。入社時に抱えていた夢を叶えたり、会社を成長させていく中で「この会社に入ってよかった」と思ってもらえた時が、とても嬉しいんです。
起業をするのであれば、「インプット」と「アウトプット」を 5 : 5 の割合でやることが大事だと思います。勉強をして知識をためることと、積極的に行動をすることを、同じくらいしてもらいたい。そのバランスをしっかりと保ちつづければ、就職をせずに起業をしても、上手くいくのではないかと思います。もちろん、本や新聞を読んで知識を蓄えることは大事です。でもそれだけだと、知識を出す場所がないので勿体無いと思います。インターンなどで積極的に行動し、アウトプットをすることで、更に成長することができるのではないでしょうか。
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