もし駄目だったら、方向転換すればいい。元消防士の起業家・安藤祐輔
株式会社Socket / 代表取締役 安藤祐輔
高校生の時、自分がなぜ大学に行かなければならないのか、あまり分からなかったんです。大学の付属高校に通学していて、部活の稽古とかも大学生と一緒にやっていたんですが、大学に行く必要性やメリットを感じませんでした。それで自分は何がやりたいのかはわからないけど、まずは「とにかく働いてみよう」と思い、消防士になったのです。 しかし、消防士としての生活はかなりきつかったですね。同時に、そこで生活する中で大学に行くことの重要性を感じるようになりました。そして、消防士を辞めて筑波大学へ入学することを決めました。
精神力がつきましたね。スポーツマンって、毎日朝からずっと練習するじゃないですか。スポーツをあまりしない人からすると「あんなに運動していて全然平気そうなのが凄い」と思われるかもしれませんが、そんなことないんですよ。どんなに鍛えていても、ずっと運動し続けるのが辛い時もあるのです。
スポーツをする人としない人で違うのは、辛い時に自分の気持ちをコントロールして、いかに運動を継続させられるかという精神力だと思います。その精神力があるからこそ、「辛い」と思っても断念せずに練習を続けることができるのです。仕事においても、同じ精神力が必要になる時があります。自分にとって自信のない仕事や気の進まない仕事があったとしても、その気持ちを乗り越えて目の前のことに集中する精神力を、スポーツの中で培ってきたような気がします。