明日死んでも後悔しない選択をしたい
株式会社シロップ 代表取締役/大久保泰介
就職活動を大学3年生のときに普通にやっていたんですよ。その当時はよくある「とりあえずいいところに行きたい」と思って就活をしていました。広告代理店や商社を受けていて、内定もいただいていました。
でもそんな中で1つだけ軸にしていたのが、「日本発で世界のスタンダードとなるサービスをつくれる会社」であることでした。海外のサッカーより日本のJリーグっていうくらい、日本が大好きなんですよね。そんな想いの中、ユニクロのニューヨークインターンでの懇親会の際、当時のユニクロUKで取締役をされている方とお会いし、まさに日本発で世界のスタンダードとなるために海外へ展開していることを伺い、非常に魅力を感じました。一週間後には内定をお断りし、ロンドンへ留学に行くことを決意していましたね。ユニクロでは海外の有名デザイナーとのコラボブランドのプロモーションや販売等を経験させていただき、グローバルでの認知や競争優位設計の難しさ、やりがいを学ばせていただきました。
そのときにユニクロUKで人事をされていた方がグリーのUKオフィスの人事部長に転職され、そこで初めてグリーを知りました。その後日本に帰ってきて現社長の田中さんが登壇されている説明会に行き、世界の名だたる企業から優秀な人材が集まり、世界展開しようとしているスライドを見たとき、絶対にここで働きたいと思い、運良く内定をいただき、入社することとなりました。
もともとは内定者懇親会の席がただ横だったんですね。(笑)当時は起業したいとは特に思っていませんでしたが、仕事を重ねていくうちにインターネットの可能性を感じ、「起業したい」という想いが出てきて、そのときに僕が持っていたサービスのアイデアを彼に話したら「じゃあそれ一緒にやろうよ」ということになり、そこからはトントン拍子に進みました。
価値観が同じところですかね。性格は似ていないのですが、人の感情を揺さぶりたい気持ちであったり、根本的な部分で一致していることが大きいです。能力的にも彼はデザインもエンジニアリングもできるので、効率的な開発ができるところは魅力ですね。僕が描いたとてつもなくひどいアイデアスケッチも、彼なりに解釈をしてデザインや開発に落とし込んでくれているのでとても有難いですね。(笑)
あまり困難というものがなくてですね、新しいチャレンジへのワクワクしかないです。登記から営業まで初めての経験ばかりですが、大きな財産になりますし、夢が実現できると信じているので、ワクワクしかないです。困った時は周りにいるエキスパートの方々に相談して解決するようにしていますし、これからも夢に共感していただく人を増やして、共創することで良い社会にできるように頑張っていきたいですね。
まずは自分たちがやりたいことを説明して共感してもらうこと。「それ一緒にやりたいな」と前のめりになってもらうことが大事だと思います。前のめりになってもらわないと、スタートアップでなかなかお金も発生しない状況のなか一緒にやっていくことは難しいと思うので。
例えば打ち合わせやピッチ、食事の席でもそうですが、目の前の相手がすごく人を巻き込む力を持っていたり、すごく人当たりが良くて「いいな」と感じることがあります。相手に対してその「いいな」という感情を持ったらその人は僕より上だと思うんですね。自分に足りない部分を見つけるというよりは、「いいな」と思う人を見つけて、その「いいところ」を自分も装備できるように努力することが大事だと思っています。
 「HONEY」で、自分のペットのアバターを毎月更新されるアイテムに着せ替えてユーザ同士で楽しむこともできる。