外の世界に飛び出して自分を知る
株式会社ブックマークス 代表取締役/山村 宙史
もっといろいろな場所に行っておけば良かったと思います。イタリアばかり行っていましたが、いろいろな文化に触れておけばよかったと思います。この年になると難しいので、時間に制限がない学生の特権をもっと利用すべきです。「行けるうちに行っておけ」というのはあります。
起業した直後と起業して数年と今では全然考えることは違うと思います。今の僕の立場で考えていることは、いかに基本に帰るかということです。店舗も増えてきて、スタッフ社員、アルバイト、関わってくださる方も増えてくるとついつい新しいことをしてしまいがちです。しかし弊社が提供する原点とは何かと考えると、勉強場所を通じて「人生変わったな、ここに通ってて良かったな」という価値を提供することなので、常に原点に立ち返ることは社内でいつも大事にしてますね。
また、僕一人の力じゃ何もできないので、社員が気持ちよく働いてくれる環境づくりが僕の一番の仕事だと思います。
ちなみにフロントにいらっしゃる方はアルバイトとして活躍されている学生さんです!
成功したのが何割あるかというほど失敗の連続です。特に創業直後はどん底でした。一号店を出しても人が全然来なかったです。いかに世の中にない新しいものを認知させていくのが難しいかを思い知らされましたね。刻々と運営資金や家賃が減っていくなか、子どもが生まれ家族が幸せ真っ只中であるのに、経営が上手くいってないなども言えないですし。精神的な辛さはありました。
出店の失敗に関して一つ言うと、青山店を開くときのことです。当時、勉強カフェは4つありまして、青山店で5号店目でした。4つはうまくいってて、期間限定でキッチンのついた店舗を貸していただけるということで、これまでとテイストの違う勉強カフェを作ろうと思ってしまったんです。そしたら失敗しました。今でこそ青山店も継続できていますが、当時は僕が尊敬する人から言われた言葉で大事にしている「ビジネスというのは不満や課題を解決するものでないといけない」といったところからずれてしまいました。そうではなくて「こんなのあったらいいな」というところにフォーカスしてしまい、集中して勉強できる場所がほしいというところをカバーせずにお店を作ってしまったばかりに全然人が来なかったのです。
学びを通じて幸せになるというミッションを積極的に活用してくれる人です。各店舗の店長やスタッフがそのミッションをもとに活動するというのは2号店を始めたときから続けています。勉強カフェのミッションが大好きでこのミッションを発信し続けられる人、それだけでなく会員様にまでミッションを広めていける人と仕事をしていきたいです。
いいなと思ったら取り入れます。本を読んでても一か所はどこかいいところはあると思いますし、セミナーにいった場合は、そこで学んだことは必ず一個は明日から実践しようと思って臨んでいます。交流会では必ず一人、今後につながりそうな人をみつけるようにしています。その積み重ねが大事です。
起業するにせよ会社員になるにせよ、共通して大事になるのは起業家マインドだと思います。なぜかというと、すでに終身雇用が終わり、どんな大きな会社に入社しても今後どうなるかなどわからないですよね。そういったなかで、自分が生き残っていく、サバイブしていくためには自分で自分の人生を切り開いて行かないといけないのです。主体性を身に着けることは弊社でも重要視していて、マネージャーにも店長にもずっと言い続けていることです。自分の人生を主体的に生きるために、自分で考えて、自分でアクションして、自分で検証してという起業家マインドはすごく大事になってくると思います。ぜひ学生のうちからそのマインドを身に着けてほしいです。 そのためにも、実際のアクションの取り方はいろいろあると思いますが、インターンに参加したり、自分で海外行ったりしてください。何か自分でやりたいことを見つけた人間はそれに向けていろいろなものを吸収しようと必死になれますからね。マインドの違いで成長度合いが違うのだと経営者の立場からするとわかりますし、そういう人ほどいろいろ教えてあげたいと思います。
本記事の作成者:片山 健人
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