起業家インタビューのthe Entrepreneur(アントレプレナー)インターンの大学生が起業家へ取材！

心からの「安心」と「喜び」を得られる 社会の仕組みを創る

伸び率が上がった時は、どの辺りからだったのですか？

　物件数と利用者数が増え、そこに価格改定を上手く噛み合わせた時です。 定額で載せ放題だったので物件数は着実に増えていきました。伸び率が上がったのはその時に行った価格改定ですね。最初は市場を取りにいっていたので、それより安い価格では提供できないぐらいのｷﾞﾘｷﾞﾘのところでビジネスをしていました。ある程度ポジションを掴んだ頃に、収益性を上げる為、2度の価格改定を実施しました。

競合他社との差別化はどのように図られましたか？

　インターネットの普及と共に、97、8年くらいに競合他社がかなり増えましたね。 HOME’Sは「物件数の多さ」と「価格戦略」で、他社と差別化が出来ていたと思います。 １年間無休で20時間働くようなサイボーグが、大手が避けるような仕事をやり続けていましたからね。（笑） ビジネスモデルをマネする事は簡単です。でも、最後までやりきれるかどうかが勝負の分かれ目なんです。

経営理念を重視されていますが、どのような経緯で決められたのですか？

　最初の経営理念は97年3月に私が作りました。そして、会社の規模が大きくなってきた2004年に今の経営理念に作り変えました。全社員で4か月間くらい、ああでもないこうでもないと論議を交わし、合宿まで実施して考えました。最初は「情報技術を使って日本の不動産業界を変革していこう」というような内容だったのですが、「でもそれだけでいいの？」って疑問が生まれたんですそんなはずはない、日本だけでなく不動産だけでもない、そしてインターネットだけをツールとして考えるのでもない、と思い始めました。
　人間の幸せとは？お金って何？そもそも働くって？といった根源的なディスカッションを踏まえ辿り着いた経営理念が、 『常に革進することで、より多くの人々が 心からの「安心」と「喜び」を得られる 社会の仕組みを創る』 なんです。句読点までこだわり抜いて吟味しました。

今後、ネクストはどのような姿になるのでしょうか？

　今後の事業展開において主眼を置いているのが、「データベース（DB）」と「コミュニケーション＆コンシェルジェサービス（CCS）」です。中期経営戦略では「DB＋CCSでグローバルカンパニーを目指す」というスローガンを掲げています。
　住宅情報、地域情報、金融、医療、教育など、ジャンルや国を問わず人々の暮らしに密着した大量のデータベースから、いつでもどこでもその人にとって最適な情報を簡単に得られる仕組みを創るのがネクストの目標です！

最後に、井上さんから「学生へのメッセージ」をお願いします

「自分の為に起業するのではなく、国や世の中の為に志を持って起業してください。」