『サイバーエージェント子会社社長の告白』
【第21弾】
CA Wise 堂前社長
「 若くして成功したいなら“リスク・リターンのバランス”に敏感であれ!」
『サイバーエージェントのグループ会社の社長インタビュー連載企画:第21弾』
株式会社CA Wise 堂前 紀郎
バランスをとるというのは、「ちょうどいいところを見つけること」ではなくて、
「自分はどこを狙うのかを決める」ということです。
ちょうどいいところを見つけようとしても、そんなものは存在しません。
自分で、どれくらいのリスクを背負って、どれだけのリターンを求めるのかを認識した上で決断することが大切です。
例えば、
「今回は、大きなリターンを求めるために、極限までリスク取りに行くぞ!」とか、
「今回は、小さなリターンでもいいから、リスクは最小限に、安定で行くぞ!」というように、
リスク・リターンのラインを自分で“決める”ということです。
「自分で決めること」を大切にしてほしいです。
自分の人生は自分で決めないと面白くありません。
大学生の時点でも、人によって大きな差が生まれていると思いますが、その差の最大のポイントは、「自分で決めているか」どうかです。
多くの人は、自分で決めているように思いながらも、大抵は人任せにして、決めていない。
かっこいいことは言うけど、本当は自分で決めていない。
人生において「決める」ということに向き合うタイミングがないことは問題だと思います。
多くの人は、「決める」ことに本気で向き合っていません。
小さいことでもいいから、まず一つ、自分で決めて、実行してほしい。
そうやって、小さな決断を積み重ね、「自ら決める→実行」を習慣にすることです。
サイバーエージェントではそれを「決断経験値」と呼び、評価軸の一つにもなっています。
また、「常に自分の最高のパフォーマンスを発揮し続けること」も大切にしてほしいです。
仕事でうまく行かせるポイントは、常に自分自身のベストを尽くすことだと思います。
それぞれが、今の全力を発揮してぶつかるから、
様々な人のベストが掛け合わり、イノベーションが生まれます。
いくら優秀で能力が高くても、ベストを尽くさない人は信頼されません。
現時点で、自分が出せるベストを出すこと。それが、信頼にもイノベーションにもつながります。
私は、人を採用する際にも「この人は常にベストを尽くしているか」という視点をもって見ています。
本記事の作成者:黒田訓英