綺麗な街は、人の心を綺麗にする
NPO法人Green bird / 長谷部健
…どうだろう。リーダーシップゼロではないと思う。学生の頃はフットボ ールの副キャプテンはしていたけど、4番の立場ではないし、 1番中畑では なかったな(笑)
ほとんどは寄付金や協賛金でまかなっていますよ。初めは法人格や任意の 団体にはなかなか寄付をされませんでした。そこでNPO法人にしましたね。 初めはgreen birdの会員からお金を得ていたのですが、掃除をしているのに、 お金を会員からとったらgreen birdは続かないと思った。そこで、僕が企業や 団体にgreen birdのプレゼンをしに行き、寄付金を集めていたね。
自分が動かないと何も始まらない。知恵と体力を使っていたかな。自分は 結構、顔が広かった方だったから、いろんな人と話して、ネタのある人に会っては、いいアイディアを見つけて、広めていったり。そんな感じで、プレゼンをして当初は協賛金を集めていましたね。
ここ10年ですごく意識は変わったのではないのかな。表参道のゴミ袋は 昔20袋くらいあったのに、今は5袋に減っている。そこを見ていると成果は現れているのではないのかな。
日本は経済的にも、クリエイティビティにもトップにいると思うんだよ ね。場合によっては、もう抜かれていると感じるけど、海外の調査データを見ると、世界でクリエイティビティのある都市は?という問いでは、なんと 東京が1位だったりするんですよ。例えば、渋谷のスクランブル交差点なんかは、観光地にもなっているし、映画でもよく撮影され、観光スポットとして 当てられています。明治神宮や表参道、原宿、恵比寿なども多くの観光客が 来ています。そういったところにも、また違ったカルチャーを作り出したい と思っていて、もっと日本にダイバーシティを生み出したいんだよね。
僕たちのライフスタイルを見ると、障害者と健常者に分けられていたり、 学校も、健常者クラスと障がい者クラスに分かれている。欧米だと、同じ環境で勉強をする。また、電車でも、駅員さんが車椅子の方を乗せてあげたり するけど、海外では、周囲の人が手助けをしてあげる。壁を感じないんだよね。心のバリアフリーを感じるんですよ。 もしかすると、外から見たら東京はかっこいい都市と思われているかもし れない。けど、外国と並んでみると、そうでもないのかも。 東京という素晴らしい街で、新しい環境を作って行かないと、アジアでも負けてしまう気がするから、ダイバーシティな街を渋谷区から作って行きたいね。
コツ…。人を集めるためには声掛けが大切だと思います。僕がよく言って いたのは「朝の合コン始めまーす」「女の子はオシャレしてきてね〜。」み たいなノリですよ。みんなで掃除をしたらから楽しかったねと思えるような ことをしていましたね。掃除に関わらず、やらされ取り組むのと、自発的に するのでは、楽しみが違うんだよね。
今green birdは地方にもあり、チーム組織で掃除をするから、みんなで楽しんでもらいたい。大学でも、インカレのように学生チームもあります。やりたい人たちが自ら取り組んでほしいですね。