チームでしかできないこと
麻布トラスト会計事務所 / 左:青島 信吾右:坂本・亮
坂本さん
1つの海にある、1つの船みたいな感じですかね。
大きい会社があり、個人でやっているところもたくさんある。その中で大きい会社も小さい会社もできなかった所を上手く縫っている感じです。
小さい会社とも、大きい会社とも敵対することなく、どこもできないニッチな部分に取り組んでいます。今は相方と、もう二人仲間の会計士と組んで4人で活動していますし、後は弁護士や税理士がいて手をかしてくれて、一丸となって取り組めています。
坂本さん
会計士業界は最近ものすごく人数が増えています。今までは閉鎖な空間で限られた人達だけが入ってきていて、入ってくる人数と出ていく人数が同じくらいでした。
最近は入ってくる人数が増えていています。ですから今後は能力がない人は淘汰されていき、資格があるから良いとはならなくなるでしょうね。
青島さん
会計制度は大きく変わっていくでしょうし、また団塊の世代の先輩が引退される時には、既存の事務所はより差別化してくると思います。
坂本さん
それから制度が大きく変わることに加えて、会計に関連した仕事の枠がどんどん広がると思います。そうすると1つの事務所で全ての分野のサポートをするのが難しくなるのではないでしょうか。
青島さん
組織を大きくするというのは一つの大きな目標で、大きな仕事も対応できるという基盤を早く作りたいと思います。
それから先程も申しましたとおり、楽天やヤフーが新しいことに挑戦するのは当たり前かもしれませんが、会計業界は昭和20年代以降、戦後5060年以上に渡ってあまり変化に直面してきた経験がないことから、新しいことに挑戦しようとする人はあまりいないんです。
そういう業界ですから、逆に新しいことに挑戦することで私たちも際立つと思いますし、5年後10年後もそのさらに5年後10年後を見ていたいと思います。
坂本さん
ポジティブシンキングです。
ミスの一つ一つに落ち込んでいたら、事業を継続していくことは苦しいですし、経営していると精神的にタフになりますよね。経営をしていく上では精神的には ダメージに鈍いことが大事ですよ。一つ一つを見直していくことも大事なのですが、最後はなんとかなるさという気持ちが大事です。
青島さん
それに加えてダメだった時に何ができるかですよね。
生きた失敗は相応の時間とお金を投資してきた結果のものだと思いますし、失敗した理由を考えるべきです。会社や自らの命に関わるような大失敗を起こすのは 経営者として失格なのですが、そうでなければ、新しいことに挑戦し続ける、失敗したら「何が敗因だったのか?」と考える、結果に対しては過度に後悔しない というのが大事です。
そういう意味でも、私たちはチームで運営しているので事実と自分自身を客観的に見ていくことができます。
坂本さん
どんなことでもいいのでまずは挑戦してみるという事だと思います。
様々な人に会ったり、種々の経験の中で、自分が小さいことでもいいからできる事をやってみるということですね。お金はあまり無いかもしれませんが、時間はあるのが学生の特権だと思うので、今ある経営資源で何ができるのかということを考えながら行動して欲しいですよね
青島さん
皆さんが思っているほど日本は失敗に対して厳しくないと思います。
何も始めないうちは誰も助けてくれません。しかし何かをやりたいという真剣な思いを持って挑戦すれば、誰かしらが必ず助けてくれますし、私たち自身も助け られました。私たちも周りから助けていただいた分、今度は起業を目指したり、NPO法人を立ち上げたいと思われるような学生の方々を積極的にサポートして いきたいと考えております。
違う方向に走っても、転んでも、必ず誰かしらが助けてくれると思います。怖がらずにぜひ挑戦して欲しいと思います。