欲張らず、本当に自分のやりたいことをやる
社会保険労務士事務所 NKサポート / 片野 則之
当たり前の事ですが、1個人の力で社会や世界を変えるという事は出来ません。そういうよりも、自分の力で中小企業の皆さんのお役に立てることはないかなと考えて始めましたし、今も常にそう考えています。
しかし何社かの経営者の皆様のお役に立ててそういう人たちの将来を変える事は出来るかもしれませんね。
年金、雇用の問題がどうなっているかが重要ですよね。年金ですと少子高齢化が加速してさらに厳しい状況になっているかもしれませんし、雇用の問題では今の経済状況が10年後、どのように変わっているかによりますね。このままだと雇用状態が厳しくなっていくだろうし、政治の問題も次々に出てくると思います。 10年後の未来は全く見えないんじゃないですか。若い世代に期待したいですね。
ひとりで事業を始めると自分一人の頭の中に営業、経理、管理など様々な部門が存在しています。私の場合、経理の部分が知識不足という事もあり、事務所の経営における数年先をみた財務部分の数字の管理が甘いという実感があります。課題ですね。
二人います。
一人目は高校時代の野球部の監督ですね。10代の時の恩師です。野球とマナー、全てを教わりました。私の大学進学が決まった時には一緒に大喜びしてくれました。
もう一人は奥田民生ですね。あの人は、みんながやらない事を地味にやっているんですよ。そして独創性があります。何にもないところに畑を作っているんです。音楽業界の中でちょっと横道をそれているんですよ。
さらに、奥田さんはバンドの時はみんなにウケる音楽をしていましたが、30歳手前になってソロになったら自分のやりたい事に没頭しています。 自分と似ているなと勝手に思っています(笑)。
僕らの時代じゃ想像つかない世界ですね。そういう時代もアリだと思います。やりたいと思う事をやっていくのは良いと思います。現在は、野球やサッカー以外のスポーツも小さい頃から好きな事をやらせて将来プロになっていく。
そういう意味では若いうちから取り組む事は本当に良いと思います。 ただ、サラリーマン経験はしてもらいたいですね。新入社員として入社するとみんなが先輩です。
たとえ自分の親くらいのパートの方に対して仕事では上の立場になったとしても永遠に人生の先輩です。そういった環境で色々な事を学んでほしいとは思います。
よくばり過ぎないことですね。年を重ねるごとにわかるとは思いますが、誰でも若い時はあれもしたいこれもしたいあれもできるようになりたい、これも出来るようになりたいと考えてしまうものです。
それが出来れば良いのですが、年を取るとそうでないと気付きます。 出来ることは限られていますが、そこから生まれる可能性は無限大です。 「僕は何でもできます」という人間と「僕はこれとこれなら任せて下さい」という人とで、魅力的に感じるのは後者だと思います。周りは皆わかっているんですよ、人間はスーパーマンにはなれないって事を。
人生や仕事は「あれも、これも」ではなく、「あれと、これと」という選択だと思います。欲張らずに、本当に自分のやりたい事を選択して欲しいですね。