欲張らず、本当に自分のやりたいことをやる
社会保険労務士事務所 NKサポート / 片野 則之
私の場合はまったくのキャリアチェンジなんです。皆さん社会人になって、どこかのタイミングで「自分はもっとこういう事をやった方がいいんじゃないか?」と考えることがあると思います。もちろんそうじゃない人もいると思いますけど。
私の場合は入社後10年間、全く考えずに仕事をしていました。給料や休日をどのように使おうかということしか考えていませんでしたね(笑)。 しかし30代になったとき、ふと自分の職業について考える時が来ました。
その時に自分はこのままでいいのかなと考えました。考えた末に、専門職で勝負していきたいという思いが生まれてきたのです。 大きな組織によりかかっていれば老後は安定ですが、いくら頑張ってもストレートに評価につながらないという部分があります。結局のところ、楽をしてきたんです。組織に甘えているという自分の性格が他の同期の方々に比べて強いのではないかと気がつきましたね。 専門職で勝負すると決めたら、過去の事は何も考えずにどのように独立をするかなどしか考えられなくなっていました。
国家資格をインターネットで探しているときに出会いました。社労士は労働基準法や労災など身近に感じることができました。私は人と接する機会が多く、人が好きなので人に関わる専門職として魅力を感じました。
合計11ヶ月くらい勉強をして合格することができました。試験日の前4ヵ月程は会社を辞めて勉強に専念しました。退職後は資格の学校に通っていたのですが、勤めながら試験勉強をしている人には負けたくないという気持ちが大きくありました。
後は運も味方につけなければ国家資格は受かりませんね。少なくとも私の場合(笑)。
就職活動として都内の社労士事務所に履歴書を送りました。厳しかったですがなんとか採用していただき、2年間実務を体験したのちに、独立しました。
お客様は従業員100人未満の中小企業の経営者の方々が中心です。人事総務部門のアウトソーシングを請け負い、サービスを提供しています。 従業員や事業所の社会保険の手続き代行、労働基準法や男女雇用機会均等法などをもとにした労務相談、就業規則の作成の代行という3つが中心ですね。他に給与計算等もしています。
社労士は士業であるとはいえ、サービス業でもあると思います。私は小売業で、お客さんを惹きつける工夫を身に付けたのでその経験を生かし、ちょっとしたアイディアをプラスしていきたいです。ホームページにしても、一般的な士業の方のものはお堅いイメージがありますが、私のホームページはどちらかというと軽く、明るいイメージを心がけていますね。
独立前に勤務していた事務所に、当時担当していた方から私宛てに連絡が来ました。そこから私の事務所に連絡が来て、顧問契約させていただきましたのが最初のお客様です。
そのときに嬉しかったのは「片野さんは話しやすいからお願いしました」と言っていただけたことですね。現在でも、よりフレンドリーで話しやすい社労士を目指している部分がありますね。